■本国でもすでに趣味性の高いクラシックカーの領域に…
事実、現在の交通事情の中で、チンクェチェントを運転することはとてもストレスだ。
かつては、イタリアの郊外で、老婦人がダブルクラッチを踏みながらチンクェチェントを走らせていたのを目にすることもあったが、現在はそんな苦行を実践する風流人は極めてレアであろう。
クラシックカーイベントへ行っても、チンクェチェントは余りにもポピュラーなイメージが染みついて居るために、そこではマイナーな存在にならざるを得ない。
イタリアにはそこそこの数のチンクェチェントが棲息することは間違いないのだが、秘密組織のように地下に潜り、先鋭的かつ独自の楽しみ方をマニア達が行っているようなのである。
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