平成初期は[激熱]モデルがいっぱい!! 小排気量だけどいけいけなハッチバック3選

■ベース車両からの化けっぷりに脱帽!!

ラリー参戦のために作られて、車両重量はわずか840kg
ラリー参戦のために作られて、車両重量はわずか840kg

 1998年にそれまでシャレードの後継車として登場したストーリアは、最近まで販売されていたブーンの前身となるごくシンプルなコンパクトカーだった。そのストーリアにモータースポーツ参戦ベース車として設定されていたのがX4である。

 X4の名の通り4WDとなるX4は、国内ラリー参戦のためターボ係数を掛けた排気量を1ℓ以下とする必要があり、そのためエンジンはなんと660ccの軽自動車用4気筒ターボの排気量を713ccに拡大して搭載。

 パワーは120馬力と、マイナーチェンジ前のGRヤリス並みのリッター当たりの出力を達成した。

クルマとしては、ストーリア自体が高い動力性能を誇っていたこともあり、いろいろな意味で乱暴なところは否めないマーチスーパーターボに似た仕上がりだったが、モータースポーツ参戦ベース車と考えれば貴重かつ面白い存在であった。

 なお、X4はストーリアの後継車となるブーンにも設定された。エンジンはストーリアX4同様にモータースポーツ参戦の際に1.6Lクラスとなるよう、コンパクトカー用の1.3L 4気筒ターボの排気量を936ccに縮小して搭載。

 ストーリアX4のDNAを受け継いだものの、パワーは133馬力とストーリアX4に比べれば控えめ。

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