ビッグマイナーチェンジが一度はあったものの、すでに20年以上現役で活躍しているプロボックス。もともとは営業車のイメージが強かったが、最近はカスタム界隈でも盛り上がっており、購買層が拡大している。そのような傾向を踏まえながら、プロボックスに期待したいことを妄想した!!
文:永田恵一/写真:ベストカーWeb編集部
■営業専用車は大きな間違い!!
トヨタの小型ライトバンであるプロボックスは、2014年に施された超ビックマイナーチェンジに対する見方こそ分かれるが、フルモデルチェンジされていないと解釈すると2002年の登場以来22年が経ちながら、20年選手となったハイエース同様に堅調に売れているモデルである。
それだけに地味なボディカラーがほとんどなのもあり、あまりに路上に溶け込んでいるせいで目立たないが、入念に路上を観察していると「石を投げればプロボックスに当たるのでは」と感じるくらい、よく見る。
もちろんプロボックスの使われ方の多くはお仕事用であるが、最近多くはないもののプロボックスの使われ方に一般ユーザーが増えていると思われる変化が見られることも。その変化から感じたプロボックスに追加してほしいバリエーションを提案する。
■オフテイストのカスタムが大流行!!
まずプロボックスが売れている大きな理由はエンジン、トランスミッション、ハイブリッド関係といったパワートレイン以外商用バン専用で、実に使いやすいためだろう。
具体的には何よりも真四角のボディ自体専用で、積載性に優れかつ運転しやすいのは商用車として花丸だ。
そして車内を見れば、前席だけでもスマホやメモ帳が置けるホルダー (スマホをナビ代わりにすると画面が見えないのは残念だが) に始まり、紙パックの飲み物も置けるマルチトレイ、お弁当を食べたりパソコン仕事にも使えるテーブルを装備。
さらにパソコンのバッテリーがなくても100V・100Wコンセントが多くのグレードに標準装備され、シートは快適に仮眠できるよう76度倒れるなど、仕事のパートナーとしてかゆいところに手が届く充実ぶりだ。
機能面も一例として商材などの荷物をたくさん積んだ際の重量増に対応し、リアサスペンションはラテラルロッド付トレーリングリンク車軸式コイルスプリングというプロボックス専用のものとなっており、プロボックスが意外にキビキビかつシッカリ走ることのも貢献している。
といったあたりが商用バンを乗用車としているルノーカングーのように一般ユースにも使いやすく、冒頭に書いた新たな使われ方の増加にもつながっているのではないだろうか。
冒頭に書いた新たな使われ方というのはドレスアップとクロスオーバー化である。プロボックスの1.5Lエンジンは、現行型もトヨタ車に幅広く使われた1NZ型ということもあり、アフターパーツにはターボやスーパーチャージャーといった過給機があるくらい。
加えて超、ビッグマイナーチェンジ前はMTもあった。そのためハイエースほどではないにせよ、アフターパーツはかなり豊富である。
最近はハイラックスGRスポーツなどの影響なのか、TOYOTAの大きな文字が入ったグリルや、2までのゴルフのようなヘッドライトを丸目に替えるフェイスチェンジキットが付いた車を見ることも増えている。
クロスオーバー化はスバルクロストレックなどのクロスオーバー流行りの影響なのか、リフトアップキットに始まり、樹脂製の黒いオーバーライダー。
仕上げにホイールとタイヤを東洋ゴムのオープンカントリーのようなものに替えると、存在感が増してカッコよく「なるほど」と感じる。
コメント
コメントの使い方プロボックスの5ナンバー+MT仕様、復活したらいいですね。プロボックスの5MTのギア比は都市部では「完璧」そのもの。もしMT仕様が復活するのであれば、ぜひとも6速化して欲しいものです。クロスミッションの6速ではありません。初期型5MTの1~5速のギア比はそのままに、90km/h以上出さなければ使い物にならないような、そんな高速道路巡行用(営業職快適移動用)の6速目があったら最高です。