【ガソリンを少しでも安く入れるワザ大公開!!】いつ入れると安いのか?日曜日に入れるのがおトク?

元ガソリンスタンド店長にガソリン価格の真相を聞いた!

元ガソリンスタンド店長に気になる情報は正しいのか直撃した(写真と本文は関係ありません)
元ガソリンスタンド店長に気になる情報は正しいのか直撃した(写真と本文は関係ありません)

 今後ガソリン価格がどうなっていくのかは別の機会に設けるとして、実際にガソリンスタンド(GS)店頭で販売されている価格がどのように決められているかを紹介しよう。

 匿名を条件に取材を受けてくれたのがGSで店長経験のある人物。詳しい話を聞くことができたので一問一答でお届けする。

-どこの元売りのGSで勤務していたのか? 勤務経験は長いのか?

「今は石油元売りの物流業務に就いているが、以前は東京都と近隣の県で5店舗、7年ほど勤務していた。元売りのブランドは……言えないが、ちょっと前まで業界再編の動きとかで、新聞を騒がせていた元売りとだけ言っておくよ」

―ガソリンの店頭販売価格というのはどのようにして決められるのか?

 「まず、石油元売り会社から週決めで特約店へ「卸価格」で卸している。特約店というのは日本全国の各地域でガソリンスタンドを経営している会社のこと。

 そして、元売りは「卸」をしているだけで販売価格には一切関与していないよ。卸価格も毎週決まった曜日に変わるけど、当然取引量の少ない特約店と、量の多い大手特約店などでは微妙に価格差がある。

 今ほとんどのGSは大手特約店の元で運営しているので、元売りの看板というよりは、特約店ごとの価格で決まっている。例えば元売り大手の看板を掲げたGS同士でも、特約店が異なれば価格差が出る場合もあるよ」

―「卸価格」から店頭での価格差はどのくらいあるのか?

 「もうGSの店長ではないけれどそれは言えない。ただし、これだけは言えるけど、卸の価格と店で売られている価格はそんなに差はない。

 リッターあたり5円とか10円とかの差をつけるとか、そんなに高く設定できないから。第一、そんな高く設定しまうとお客さん離れてしまうからね。

 セルフサービスのGSが出てきたあたりから、値付けがホントにシビアになってきた。お客さんは1円でも安い方に行くからね。今はGSの経営がホントに厳しくなってきたよ」

―ガソリンの店頭価格は週によってどのように変わるのか、平日に比べると週末は価格が安くなっているというイメージがあるが?

 「価格を変えるタイミングだけど、基本GSの地下タンクは最低でも1万Lくらい貯蔵しているから、その卸価格で仕入れたガソリンが入れ替わるまで1週間ほどかかる。

 なので、卸価格がリッターあたり10円下がっても、現状タンクにあるガソリンは10円高い時に仕入れたモノなので、卸価格とタイミングが一致しないことは多い。

 週末が安いケースは土日だけ運転するサンデードライバーが給油に来ることが見込まれるので、土日は『本日特売日!』などの看板を掲げて、集客する場合が多いから。

 そして週明けの月曜日、業務で使う車両が多く動き出す日は価格を戻しておく、みたいな流れになっているね。

 でも、その一方で大型連休前など必ず多くの集客が見込める時は価格を上げる、あるいは下げずにそのままというケースもある。

 あと、高速道路のIC近くのGSなんかも、給油に来るお客さんも多いからかなり高めの設定になっているよね。

 なので、普段の週末で売れ行きが悪い時は価格を下げて、高くても売れる時(集客が望める場合)は上げる、というのが基本だね。これはどのGSでも言えることだと思う。まぁ、商売だからね(笑)」

 2019年11月に都内のGSで販売しているレギュラーガソリン・平均価格の値動きをグラフ化。連休前の11月1日は139.9円だが、11月3日には139.6円に。一方で、平日の水曜日11月13日は140.4円、週末の11月17日は139.7円と、連休前と平日、週末に動きがあることが分かる。グラフは日本全国のGSで販売している燃料の実勢価格やGSの情報を共有。サービスとして提供しているサイト<a href=https://gogo.gs/より" class="wp-image-110380" srcset="https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2019/11/29112947/gogo_gs1111-600x392.jpg 600w, https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2019/11/29112947/gogo_gs1111-300x196.jpg 300w, https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/2019/11/29112947/gogo_gs1111.jpg 706w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" width="600px" height="392px"/>
2019年11月に都内のGSで販売しているレギュラーガソリン・平均価格の値動きをグラフ化。連休前の11月1日は139.9円だが、11月3日には139.6円に。一方で、平日の水曜日11月13日は140.4円、週末の11月17日は139.7円と、連休前と平日、週末に動きがあることが分かる。グラフは日本全国のGSで販売している燃料の実勢価格やGSの情報を共有。サービスとして提供しているサイトhttps://gogo.gs/より

―しかしGSが密集した、いわゆる激戦区でも看板が違っても価格が同じ場合がありますが?

 「うーん……どこまで話をして良いのかな(苦笑)。これは私が店長時代のこと。あるエリアでは価格を揃えていたよ。

 元売りの看板が異なっても同じ地域の店長同士顔なじみが多いので、お客さんが少ない時は隣のGSに電話して『そっちはどう?』みたいな感じで話をして、価格を変える場合も『ウチは2円下げようと思うんだけど』とか連絡が来ると、『じゃウチも』みたいな感じ……でね。

 ちなみに地域によって1店舗くらいはそういう話ができないGSもあったりするんだけど、その場合はアルバイトにちょっと看板価格を見てきてもらったり、看板が出てない場合は試し買いという名目で、価格調査はしていたね。

 私の時代だけかと思ったけど、最近でも街道沿いのGSは価格を揃えていることが多いので、そのようなやり取りは今でも行なわれているのかな……とは思う。実際は分からないけどね」

―話は変わるが時折、周辺相場よりも価格がやたら高いGSがある。それはなぜ?

 「あぁ、それね(笑)。これはそのGSを良く見ていると分かるけど官公庁、つまりパトカーや消防車が給油に来るGSだと思う。

 官公庁指定のGSだということもあるから、価格がべらぼうに高いケースが多い。場合によっては近隣のGSより20円近く価格を上げている場合もある。

 まぁ、そこは掛け売りの官公庁だけを相手にした商売をしているので、一般のお客さんはオマケみたいなものだよね(笑)。

 逆にそういう所は一般客向けに価格を安くしてしまうと、官公庁から安くしろと言われるので、下げられないという事情もあるから。

 タネを明かしてしまうとそんなワケだけど、事情を知らない人は『エッ!? メチャメチャ高いけどなぜ!?』と、不思議に思うよね」

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