すでに年が変わってずいぶん経つが、ここでは2024年に注目された自動車関係の言葉、用語、キーワードの中から、ベストカー編集部員の投票で決定した流行語大賞を発表する。2024年に見知ったあの言葉は入っているか!?
※本稿は2024年12月のものです
流行語解説:片岡英明/写真:トヨタ、日産、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年1月26日号
クルマ界流行語大賞は……『マルチパスウェイ』
マルチパスウェイは、複数の枝道のことだ。トヨタはカーボンニュートラルに全力で取り組んでいるが、今の段階では何が正解なのかわからない。
そこで選択肢の幅を広げ、全方位とする戦略をとることにした。BEVだけでなく燃料電池のFCEV、得意とするハイブリッド車、PHEV、水素エンジンなど、全方位でCO2削減に取り組む。
●編:体力のあるトヨタだからできるオールイン。ベストカーにもその体力が欲しいです。
【画像ギャラリー】本家よりも的を射てる!? ベストカーが選ぶ2024年クルマ界の流行語(16枚)画像ギャラリー『SDV』
次の世代は、ソフトウェアがクルマを劇的に進化させていく。
SDVは、ソフトウェア・デファインド・ビークルのことだ。BEVや電動化、自動運転、コネクティッドなどを車載ソフトウェアによって進化させられる。クラウドとの通信によってスマホのようにソフトウェアの更新で機能をアップデートできるのだ。
●編:どんどん便利になるクルマ! スマホでも苦戦するドライバーのアップデートが追い付くかどうかはわかりません……。
【画像ギャラリー】本家よりも的を射てる!? ベストカーが選ぶ2024年クルマ界の流行語(16枚)画像ギャラリー『e-Fuel』
話題のeフューエルは、CO2(二酸化炭素)とH2(水素)を合成して作り出す燃料のことだ。
人工的に作れる原油のようなもので、原料となるCO2は発電所や工場から排出されるもの、水素は再生可能エネルギー由来のものを利用する。カーボンリサイクルに貢献できる脱炭素燃料で、商用化に向けて動き出した。
●編:±0です! という、サンドウィッチマン伊達さんの「カロリーゼロ理論」みたいな話です。
【画像ギャラリー】本家よりも的を射てる!? ベストカーが選ぶ2024年クルマ界の流行語(16枚)画像ギャラリー『ライドシェア』
海外で普及が加速しているライドシェアは、RIDE(乗る)とSHARE(共有)を合わせた造語で、タクシー不足を解消するために日本でも解禁になった。自家用車のドライバーが自分のクルマを使い、タクシーのように利用者を目的地まで運ぶ。ドライバーと利用者はアプリでつながり、料金もタクシーより安い。
●編:導入直後は話題になったけど、最近は影薄めで、利用率も伸び悩み中らしい。
【画像ギャラリー】本家よりも的を射てる!? ベストカーが選ぶ2024年クルマ界の流行語(16枚)画像ギャラリー『トランプ関税』
トランプ米大統領は、アメリカ第一を掲げ、保護的な政策に意欲的だ。トランプ氏は多国間の枠組みを軽視する姿勢を見せているから、独善的な関税策を打ち出す可能性が高い。これがトランプ関税だ。
日本の自動車業界の最大の輸出先はアメリカだから、高い関税が課せられれば価格競争力は大きく低下する。心配のタネが増えた。
●編:EVにも否定的なのに、テスラCEOのイーロン・マスク氏を閣僚起用したトランプ氏。どう出る?
【画像ギャラリー】本家よりも的を射てる!? ベストカーが選ぶ2024年クルマ界の流行語(16枚)画像ギャラリー
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