幻となったミドシップ4WDラリーカー「222D」を彷彿とさせる、という理由も
そしてもうひとつ、ミドシップ×4WDという特別なパッケージから、幻となったミドシップ4WDラリーカー「222D」を彷彿とさせることも、ファンの心を躍らせる理由だろう。
222Dとは、1980年代半ばにWRCのトップカテゴリー「グループB」を超える「グループS」規格に基づいて開発されていたトヨタのラリーカーのコードネームだ。グループBの過激なパワー競争が悲惨な事故を招き、1986年にグループBが廃止されたことで、その上のグループSも自然消滅。222Dは「幻のラリーカー」となってしまった。
開発のバックストーリーづくりが巧みなトヨタであれば、セリカ復活を盛り上げるために、この222Dを絡めた壮大な展開を用意している可能性は十分にあると筆者も思う。GRヤリスMコンセプトには、ファンの妄想をかき立てる多くの要素が詰め込まれていたのだ。
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ミドシップレイアウトの4WDモデルがどのような戦闘力を持つのか、それが本当に次期セリカとなるのか、そして幻のラリーカー「222D」との関係性はあるのかなど、いろいろと期待が膨らみ、一日も早く次期セリカに関する情報が欲しいところではあるが、ここのところ、ST165型セリカGT-FOURがさまざまなイベントに登場していることや、2年に1度の東京モビリティショーが今年開催されることを考えると、そろそろ新たな情報が飛び出してくる可能性は高いと思う。今後もトヨタはモータースポーツファンを楽しませてくれるはずだ。続報を待とう!!
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