高い全高とクールなデザインで人気だったトヨタ bB。その派生モデルとして登場した、ピックアップトラック的な荷台を持つのがトヨタ bBオープンデッキだ。荷台の広さは実用的とは言い難いが、ユニークなフォルムが不思議な魅力を放つ一台だった。
※本稿は2025年1月のものです
文:フォッケウルフ/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
トヨタ bBオープンデッキ(2001~2003年)
bBは、存在感のあるトールボックスデザインと広く快適な室内空間を特徴とするコンパクトカー。これをベースに、Cピラーから後方のルーフ部を切り取って、トラックのような荷台を作り出したのがオープンデッキだった。
ベース車よりリアのオーバーハングを延長したぶん、全長が50mm伸び、ユーティリティレールを装備したことで全高が30mm高くなっている。
荷台は本格的に荷物を積むことには適さないが、荷台と車内を遮るパネルにはデッキスルードアが設けられ、リアウィンドウはガラスハッチとして、「便利に使えそう」と思わせるものだった。
助手席側は観音開きドアになっており、ピラーレス構造としたことで実現した広い開口部は、圧倒的な開放感をもたらすとともに、大きな荷物を車内に積載する時にも重宝した。
それほど広くなくてどう使うか悩んでしまう荷台の用途なんかは気にせず、ユニークな個性だけに着目して選ぶべきクルマであることは間違いない。
●ここがGOOD!!:ユーザーからは理解されなかったが、楽しさを追求する姿勢は今のトヨタの礎
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