[ミニハイラックス]が24年前にいた!? しかも新車で169万円って激安じゃない!?

[ミニハイラックス]が24年前にいた!? しかも新車で169万円って激安じゃない!?

 遊び心あるクルマとは何だろう?奇抜なデザイン?それとも痛快な走りを見せるスポーツカー?「遊び心」を感じるポイントは人それぞれだと思うが、各メーカーから遊び心満点のクルマが多くこれまで登場した。そんな中から今回はトヨタのbBオープンデッキを紹介する。

文:西川 昇吾/写真:ベストカーWeb編集部

■てかbBオープンデッキってなに!? bBと何が違うの!?

これは初代のオープンデッキコンセプト。ここから後のbBオープンデッキへと続く
これは初代のオープンデッキコンセプト。ここから後のbBオープンデッキへと続く

 2000年に登場したbB。若者をターゲットとして新たなコンセプトで開発されたbBに、2001年に追加されたのが「bBオープンデッキ」だ。

 オープンデッキの名の通り、bBのトランク部分を切り取りオープンにして、ショートデッキの荷台を取り付けたピックアップトラックのようなモデルだ。

 この荷台にはビールケースが4箱、20Lのポリタンクが7個積載できるスペースとなっている。なお、ベースとなるbBと比べるとボディサイズも変更を受けていて、全長は70㎜延長され、後席の座面は30㎜短縮されている。

 このような大幅な変更を受けているにもかかわらず、価格はbBから23.2万円高となっている。169万円から設定されていた。

デッキ部分は注目ポイントが満載!! bBオープンデッキのここを見ろ!!

これが2001年誕生のbBオープンデッキ。このコンパクトな秘密基地感がたまらない
これが2001年誕生のbBオープンデッキ。このコンパクトな秘密基地感がたまらない

 単純に荷台を取り付けただけでなく、遊び心満点な荷台に仕上がっていたのも注目すべきポイントと言える。

 後部のガラスハッチとリアのデッキスルードアは開閉が可能となっていて、開ければデッキと室内を行き来することが可能だ。

 また、テールゲートはピックアップトラックのように荷台床部を軸に上下に開閉するタイプで、長物を積んだり、デッキスルーにして寝転がったり、ベンチ替わりにしたりと様々な使い方が出来るデッキとなっていた。

 そして、ノーマルのbBが一般的なヒンジドアであったのに対し、オープンデッキは観音開きドアになっていたのも特徴的なポイントだ。なお、このドアはセンターピラーがないため、もちやすくなっている。

 エクステリアデザインに関しても、ルーフから荷台までバーが備わっていて、西海岸が似合いそうな個性的な出で立ちが印象的。見た目も機能も遊び心満点なモデルとなっているのだ。

■目指したのはそう、夏の似合うクルマ!!

街中などで見ることはほとんどないが、夏はこれが欲しくなる。
街中などで見ることはほとんどないが、夏はこれが欲しくなる。

 西海岸が似合いそうな出で立ちと称したが、実はbBオープンデッキは「明るくて、夏の海が似合うクルマ」というのが目指した姿にあったようだ。

 bBはブラックボックスの略となっていて、カタログカラーもブラックでなんだかナイトシーンが似合いそうなイメージだ。

 しかし、オープンデッキのカタログカラーはイエローで、これは夏のトロピカルアイランドをイメージしたと言われている。

 それはインテリアにも表れていて、基本的なデザインは変わらないものの、トロピカルイエローとココナッツグレーの内装色がノーマルのbBとは違った印象を与えている。

 そんな個性豊かなモデルであったbBオープンデッキだが、ベースとなるbBがフルモデルチェンジする前にラインアップから姿を消してしまった。

 室内にある荷室スペースがなかったり、カラフルなカラーだったりと、実用性と言った部分は薄くあまりにも攻めすぎていたのだろうか?

 ただ、夏が似合うとクルマを目指しただけに、海辺の背景にはとてもマッチする1台。暑くなってくると思い出したくなるモデルだ。

【画像ギャラリー】夏はこれで決まり!? bBオープンデッキのスタイリッシュさがかっこよくない!?(5枚)画像ギャラリー

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