細かいところにもクルマらしさと使いやすさを
ノア・ヴォクシーの車内に入ると、ミニバンらしくない点が1つある。それは、コーションラベル(注意書き)がものすごく少ないことだ。
多機能なミニバンだからこそ、注意書きや操作方法が直にシートや室内側面についていることが多い。これらは、操作が分からなくなるユーザー用なのだが、説明書に囲まれているようで、なんとも居心地が悪い感じもする。
そこへ来て、ノア・ヴォクシーの車内には、コーションラベルがほとんど見当たらない。シートにしてもラゲッジスペースにしても、目に留まる位置にはほとんどないと言っていい。
これはある種の操作のしやすさや、わかりやすさが関係していると筆者は思う。安全で簡素化され分かりやすいからこそ、ラベルを張る必要性が無いのだ。直感的に分かる室内のクルマづくりにも、ノア・ヴォクシーの先進性を見た。
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複雑な機能が増える昨今の新型モデルに対して、わかりやすく非電動のカラクリスタイルで勝負していたノア・ヴォクシー。日本に古くから伝わる知恵や技術が、ノア・ヴォクシーの中には詰め込まれているのだ。
今後行われるであろう改良時には、カラクリ仕掛けが増えていて欲しい。ノア・ヴォクシーには、温故知新の精神が土台として備わっている。

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