段々暖かくなってきて「春到来か!?」と思いきや、いきなりの降雪。年々気温の情緒も不安定になりがち!! 体調も壊しやすくなるけど、スタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換時期もまったく読めません。どうするのが最適解でしょうか?
文:往 機人/写真:Adobe Stock、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】スタッドレスタイヤを1年間履くのは禁物!! 理由はゴムの作り方にあった!!(8枚)画像ギャラリーそろそろサマータイヤに交換だけどタイミングがわからん!!
冬の寒さが緩んできて、温かい春の気配が感じられるこの時期。人間の活動も活発になってくるので、「そろそろドライブに出掛けようか」なんて計画を立て始めたりする人も多いことでしょう。
そんな時期ですが、クルマのオーナーの中には、ある問題に頭を悩ませている人もけっこういるのではないでしょうか。ズバリ、スタッドレスタイヤの切り替え時期です。
サマータイヤからスタッドレスタイヤへの切り替えタイミングは、気温の下がり具合や雪の予報など、メディアなどでもお知らせしてくれるので分かりやすいのです。
一方で、スタッドレスタイヤからサマータイヤへ切り替えるタイミングは、意外と見極めが難しいものです。
「予報を見る限りはそろそろ雪の心配が無さそうだな」と思っても、不意に雪が降るなんていうことも、時に近年では多くなっているように感じます。ここではその切り替えのタイミングについて考えてみたいと思います。
【画像ギャラリー】スタッドレスタイヤを1年間履くのは禁物!! 理由はゴムの作り方にあった!!(8枚)画像ギャラリースタッドレスタイヤを1年間履き続けてはいけない本当の理由
そもそも「スタッドレスタイヤで1年中走行することはダメなのか?」という疑問を持っている人も一定数いるでしょう。
街乗りのような低い速度しか出さない場合はサマータイヤとの差を明確に感じられるわけではないので、その疑問ももっともだと思いますが、状況が変わると、スタッドレスタイヤのままでは危険度が高くなるくらいにその特性が異なります。
そこで、スタッドレスタイヤを履き続けることでの具体的なデメリットを紹介していきましょう。
(1)摩耗が早く進む
スタッドレスタイヤは、摩擦が低く滑りやすい雪面や氷面でのグリップ力を高めるため、サマータイヤよりかなり柔らかいゴムが使われています。
冬場に雪が降ったり路面が凍ったりする状況では欠かせない性能ですが、乾いたアスファルトの路面を走る際には、その柔らかいという特性がマイナスに働いてしまいます。
これは容易に想像がつくと思いますが、柔らかいゴムは摩耗に対して弱いのです。つまりサマータイヤより早く摩耗限界を迎えてしまいます。
そして、スタッドレスタイヤはその構造上、トレッド面の外側の層にほどこされた“サイプ”という細かい溝が重要となるので、その層がなくなると本来の働きが大幅に損なわれてしまうのです。
(2)操縦安定性が低くなる
先述のようにスタッドレスタイヤはゴムの質が柔らかいことに加えて、“サイプ”や排水溝が深めに取られていることなどによって、グリップに対する剛性が低いのが特徴となっています。
速度が低いこともあって雪面や氷面ではその柔らかさが効果を発揮しますが、摩擦が高く速度が高い乾いたアスファルトでは、掛かるGに対して剛性が足りなくなってしまいます。
例えばブレーキング時の制動距離は長くなりますし、コーナーリング中の挙動もサマータイヤより不安定になるでしょう。高速道路でのレーンチェンジで落ち着かない動きが出る場合もあります。
つまり、交換のタイミングを決められずに温かくなってもズルズルと使い続けるのは、百害あって一利なしと言っていいでしょう。
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