【番外コラム】ノート スーパーチャージャーとフォード フィエスタエコブーストの違いとは?

フォードの“エコブースト” 1L 3気筒ターボは「これぞダウンサイズターボ」といえるエンジンだ。目標としているのは1.6L級エンジンの走りだが、ベースエンジンの排気量を1Lまで引き下げることで実用運転時の負荷率を上げ、フリクションロスや機関重量を低減。さらに、低速から効率よく過給することでポンプロスを減らすとともに熱効率を向上させ、ターゲットよりも優れた燃費とドライバビリティを実現している。
対して日産のHR12DDRは吸気弁遅閉じのミラーサイクルで、膨張比を大きく取ることで熱効率アップを狙ったエンジン。吸気の吹き戻しで低下する有効圧を補うため、クラッチとバイパスバルブを備えた機械式スーパーチャージャーで過給している。
こちらの過給はあくまで吸気の吹き戻しを補正する程度で、過給圧はかなりマイルド。フィエスタの「エコブースト」のリッターあたり17.3kgmに対してノートは12.0kgmという排気量/トルク比にそれが端的に表れている。
(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)


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