エンジンが温まる前に走行するちょい乗りが軽の寿命を短くする
軽自動車に多い使われ方はちょい乗り。近所の子供の送り迎えや買い物など1回あたりの走行距離が8km以下、5分以内の「ちょい乗り」は燃えカスのカーボンや燃え残りのデポジットをエンジン内部に堆積されやすく、チリも積もればノッキングの原因にもなる。またATにとっても油温が上昇しないうちに走行を繰り返すのでいいわけがない。
特に寒い冬の時期に多い、エンジンが温まらないうちに帰ってくる「ちょい乗り」や真夏の渋滞路の「のろのろ運転」といった利用環境も実は「シビアコンディション」に該当する。
ではしっかり暖気運転をしたほうがいいのか? 最近のクルマは暖機運転が不要。エンジンを始動していきなり走り出しても大きな問題がないが、やはり機械モノだから、まだエンジンやトランスミッションが暖まっていない状態で急発進や急加速はNG。最適解はゆっくり走行しながらのウォームアップで十分ということになる。
メーカーによって異なる場合もあるので車両に備え付けられているサービスマニュアルをチェックしよう。
例えば、マイルドハイブリッド車の多いスズキでは、各車の取り扱い説明書にこう記している。「暖機運転は適切に次のような場合は、数十秒から数分程度の暖機運転を行なってから、走行を開始してください。長期間、お車を使用しなかったとき、寒冷地などで極低温(-10 °C以下を目安)にあるとき、上記以外の場合はエコドライブのため、エンジンを始動したらすみやかに走行を開始してください」。
チョイ乗りばかりを繰り返していると感じたら、特にこの冬の時期、たまに30分以上走らせるか、高速道路に乗って普段よりもアクセルを吹かし、溜まっているなかのものを吐き出すようなイメージで走らせるといいだろう。
また、軽自動車の新型モデルに装備されているアイドリングストップ機構。停車の度にエンジン停止と再始動が繰り返されるため、バッテリーへの負担が大きく、バッテリーメーカーの保証期間も1年半と短い。実質的な寿命の目安も2年前後、もって3年と一般的なクルマであれば3~5年は使えることを考えれば、約半分の寿命となるので注意が必要だ。
このように、近距離走行の多い軽自動車こそメンテナンスは重要なわけで、乗りっぱなしは厳禁だ!
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コメント
コメントの使い方自分はスズキ・ハスラーのマイルドハイブリッド車に9年乗っていた。1回の走行距離が5キロ未満がほとんどで年間走行距離が5000キロとまさにシビアコンディションな乗り方だった。その間オイル交換は7〜8ヶ月毎、バッテリーとタイヤは5年で交換したが全くトラブルは無かった。
次の車を買う時に下取りに出したが70万円以上で買い取ってくれたよ。シビアコンディションと言っても乗り方でかなり変わると思う。
普通車のエンジンオイル量は4リッターほど。一方軽自動車のオイル量は2~3リッターしかなく、しかも回転数が普通車の倍以上になる場合もある。それを考えると「軽だから安いオイル」ではなく「軽だからこそ高性能オイル」と考えるべき。ちなみに軽トラ専用オイルなる物が売られているが、部分合成油や化学合成油にモリブデンなどの添加剤を加えた上質な製品となっている。
最近の軽自動車は普通車と同等の頻度でオイル交換?な訳無いだろ。排気量が小さい軽では普通車と同じ速度で走るには、どうしても高回転にならざるを得ない。よって軽自動車のエンジンの健康寿命を保つなら、普通車以上にオイル交換には気を使う必要があるのは当たり前の話。いい加減な話をするのは止めてくれないか?