安い軽だからしなくていいやは大間違い! 実は普通車よりもエンジンオイル交換のサイクルが短い理由とは??? 

エンジンが温まる前に走行するちょい乗りが軽の寿命を短くする

ジムニーのメーカー推奨エンジンオイル交換時期は5000km毎または6ヵ月。シビアコンディションが30%以上となる場合は早めの交換が必要になり、通常仕様の半分の2500km!!
ジムニーのメーカー推奨エンジンオイル交換時期は5000km毎または6ヵ月。シビアコンディションが30%以上となる場合は早めの交換が必要になり、通常仕様の半分の2500km!!

 軽自動車に多い使われ方はちょい乗り。近所の子供の送り迎えや買い物など1回あたりの走行距離が8km以下、5分以内の「ちょい乗り」は燃えカスのカーボンや燃え残りのデポジットをエンジン内部に堆積されやすく、チリも積もればノッキングの原因にもなる。またATにとっても油温が上昇しないうちに走行を繰り返すのでいいわけがない。

 特に寒い冬の時期に多い、エンジンが温まらないうちに帰ってくる「ちょい乗り」や真夏の渋滞路の「のろのろ運転」といった利用環境も実は「シビアコンディション」に該当する。

 ではしっかり暖気運転をしたほうがいいのか? 最近のクルマは暖機運転が不要。エンジンを始動していきなり走り出しても大きな問題がないが、やはり機械モノだから、まだエンジンやトランスミッションが暖まっていない状態で急発進や急加速はNG。最適解はゆっくり走行しながらのウォームアップで十分ということになる。

 メーカーによって異なる場合もあるので車両に備え付けられているサービスマニュアルをチェックしよう。

 例えば、マイルドハイブリッド車の多いスズキでは、各車の取り扱い説明書にこう記している。「暖機運転は適切に次のような場合は、数十秒から数分程度の暖機運転を行なってから、走行を開始してください。長期間、お車を使用しなかったとき、寒冷地などで極低温(-10 °C以下を目安)にあるとき、上記以外の場合はエコドライブのため、エンジンを始動したらすみやかに走行を開始してください」。

 チョイ乗りばかりを繰り返していると感じたら、特にこの冬の時期、たまに30分以上走らせるか、高速道路に乗って普段よりもアクセルを吹かし、溜まっているなかのものを吐き出すようなイメージで走らせるといいだろう。

 また、軽自動車の新型モデルに装備されているアイドリングストップ機構。停車の度にエンジン停止と再始動が繰り返されるため、バッテリーへの負担が大きく、バッテリーメーカーの保証期間も1年半と短い。実質的な寿命の目安も2年前後、もって3年と一般的なクルマであれば3~5年は使えることを考えれば、約半分の寿命となるので注意が必要だ。

 このように、近距離走行の多い軽自動車こそメンテナンスは重要なわけで、乗りっぱなしは厳禁だ!

【画像ギャラリー】アシグルマの軽自動車こそしっかりメンテしないと短命になる!!!(4枚)画像ギャラリー

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