絶滅の危機だが乗ればハマる!!　今こそ乗りたい[5ナンバーグルマ]5選!!!

　クルマの肥大化が止まらない。安全性への対応や居住空間の拡大……など理由はいくつかあるが、あまりにも常態化しすぎている。しかし、こうした流れに疑問を感じている人もいるのではないだろうか。そんな人にお薦めしたいのが、頑なに5ナンバーサイズを保持する実力派たちだ。

文／木内一行、写真／スズキ、ダイハツ、トヨタ、日産、ホンダ

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「スポーツじゃなくても十分に楽しい元気印」スズキ・スイフト

　ひと昔前と比べたら。コンパクトカーもずいぶん大きくなった。しかしスイフトは、先々代からボディサイズを大きく変えることなく、進化を続けている。

　現行モデルがデビューしたのは2023年。プラットフォームは先代からのキャリーオーバーだが、従来までのイメージを一変させるエクステリアが一番の見どころ。

　クルマ全体を包み込むラウンド形状が先進的なイメージを演出し、LEDを採用したヘッドライトとピアノブラックのグリルを組み合わせたマスク、軽快な印象を与えるフローティングルーフが個性を際立たせている。

　ボディサイズが先代とほとんど変わらないこともあり、居住スペースに大きな差はない。ただし、浮遊感のあるダッシュボードやドアトリムとインパネを繋げて一体感を表現するなど、印象的なデザインが取り入れられている。

　一方、パワートレインは刷新され、新開発の1.2リッター直3のZ12Eを搭載。さらに、減速時のエネルギーを利用して発電し、加速時にその電力を生かしてモーターをアシストするマイルドハイブリッドも用意している。また、国内で5MT車にマイルドハイブリッドを組み合わせたのが初めてということもトピックだ。

　そして、スイフトスポーツとはひと味違う「元気な走り」が真骨頂なのである。

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「クラスで唯一5ナンバー仕様をラインナップ」日産・セレナ

　ノア/ヴォクシー、ステップワゴンとともに、長らくミドルクラスミニバンを盛り上げてきたセレナ。

　2022年にはこれらがすべてモデルチェンジする事態となったが、最後発のセレナは初代から受け継がれている室内の広さや利便性はそのままに、快適性や機能の充実を図り、家族との時間を楽しむことができるミニバンとしてさらなる進化を遂げたという。

　トピックはいくつもあるが、内外装の先進的なデザインに注目。エクステリアはLEDを用いた縦3連のヘッドライトとスリット状のグリルからなるマスクが斬新。

　インテリアも液晶メーターと大型センターディスプレイを並べ、未来感溢れる装い。シフトは日産車初のスイッチ式だ。

　そして、室内はクラス最大の広さを確保。運転席の足もとスペースを先代より120mm拡大して左右間の移動がしやすくなった他、3列目にもスライド機構を標準装備して利便性を高めた。

　パワーユニットは、2リッター直4のガソリンと、e-POWER専用に開発された1.4リッター直3にモーターを組み合わせた第2世代e-POWERの2種。

　当初はガソリン仕様でしか4WDは選べなかったが、2024年には「e-4ORCE（イーフォース）」と称した4WDがe-POWERにも設定された。

　ちなみに、最上級のルキシオン、スポーティなハイウェイスターは3ナンバーだが、スタンダードなXとXVは5ナンバーを保持。そんなところにもセレナのアドバンテージはあるのだ。

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