ミラージュ、マツダ2…タイモーターエキスポで輝く日本未発売の日本車6選

■三菱 アトラージュ

「アトラージュ」改良新型。フロントマスクはミラージュと共通のデザインながら4ドア・5人乗り仕様とした小型セダンで全長は4305mmとなる

 ご想像の通り、ミラージュのセダン版となる「アトラージュ」。単にセダンボディに変更しただけでなく、かつてのミラージュセダン同様に、ホイールベースを100mm延長することで、後席のスペースを拡大されている。

 セダンというキャラクターを踏まえてか、従来型はグリル付きの大人しい顔つきであったが、2019年11月のフェイスリフトにより、ダイナミックシールドを採用した力強いフロントマスクとなり、こちらも若返りを果たした。

 ビジュアル同様に、基本的にはミラージュと同じグレード構成と仕様だが、15インチアルミホイールのデザインがエレガントさを重視したものとなり、上級車のシートも、合皮のモノトーン仕立てとするなど、質感の向上により配慮しているのがポイント。

 全長4305mm、全幅1670mmとコンパクトなので、ダウンサイザーやビジネスカー需要が見込めると思われるが、国産他車も小型セダンの販売はイマイチなのが、現実。また従来は設定していた教習車などの供給もやめてしまっていることから、導入の可能性は、ゼロに等しいだろう。

導入の可能性:★ 1

■三菱 トライトン・アスリート

ピックアップトラック「トライトン」の特別仕様車「トライトン・アスリート」の新モデル。販売価格は、現地価格で103.5万バーツ(約372万円)からとなっている

 三菱の世界戦略車の1台として活躍するピックアップトラックが「トライトン」。昨年11月にマイナーチェンジを受け、「究極のスポーツ・ユーティリティ・トラック」のコンセプトの下、トラックの性能だけでなく、快適性の向上にも取り組んだ。もちろん、スタイルは、ダイナミックシールドを取り入れたスタイリッシュかつワイルドなデザインに仕上げられている。

 そのトライトンに、今年、新たなラインアップが追加された。それが同ショーで初公開されたアスリートという最上級グレードだ。ボディはダブルキャブのみ。

 マリンスポーツなどのアクティブな仕様を意識したモデルのようで、スポーティな専用外装及びサイドデカール、ラゲッジマット、ブラックルーフ、18インチアルミホイールなどを数々の専用装備を装着。インテリアも本革と合皮のコンビとなる2トーンシートと豪華だ。

 パワーユニットは、2.4Lディーゼルターボを搭載し、最高出力181ps/3500rpm、最大トルク430Nm/2500rpmを発揮。トランスミッションは、6速ATのみ。駆動方式は、セレクター付きのスーパーセレクト4WDIIとFRを選択できる。

 豪華装備とカッコいいスタイル! まさにSUVブーム真っただ中の日本に最適な1台ではないだろうか。かつて初代トライトンは、タイより導入されていたことがある。パジェロ亡きあと、そのタイミングが、いよいよ訪れたのではないだろうか。ここは無理を承知で、期待を膨らませて待つこととしたい。

導入の可能性:★★★ 3

■いすゞ D-MAX

エクステリアはウエッジの効いた分厚いボディーシェイプでより強く、動きのあるシルエットを実現。ヘッドライトには、Bi-LEDプロジェクターランプを採用し、シグネチャーランプとのコンビネーションで鋭い目つきを表現

 2019年10月に、8年ぶりのフルモデルチェンジを実施。ピックアップトラックの常識を超えたクルマをコンセプトに、トラックとしての性能だけでなく、快適性も大幅な向上が図られている。

 エクステリアは、よりアグレッシブなスタイルとなり、スポーティさも演出。インテリアは、より乗用車ライクなものが目指され、機能的かつ質感の高いものに。Apple Carplay / Android Auto対応の9インチディスプレイを始め、オートエアコン、パークディスタンスコントロール、リモートエンジンスターター付きキーレスエントリーなどの快適装備も充実。操縦性や乗り心地も改善が図られているという。

 パワーユニットは、キャリーオーバーの150ps/350Nm(35.7kgm)の1.9Lディーゼルターボに加え、新開発の190ps/450Nm(45.9kgm)の3.0Lディーゼルターボエンジンを設定。6速のMTもしくはATを組み合わせる。

 基本性能では、軽量化と20%剛性向上を果たしたボディ、軽量なフレーム、渡河性能800mmの実現など、しっかりと磨き上げられている。日本でもタイ生産のトヨタ・ハイラックスが人気となっているだけに、限定的でも導入を望みたいところだが……。

 いすゞがSUVを含む乗用車販売から完全撤退しているのは、ご存知の通り。かつて、いすゞにD-MAXの日本導入の可能性を尋ねたことがあったが、現実的には難しいだろうという回答を得ている。大変残念だが、望み薄だ。

導入の可能性:★ 1

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