日本では考えられないビジネスが多数存在しているアメリカ。クルマに関係するもので調べてみると、ボディガードの配車アプリなるものを発見。いたって真面目なサービスのようだがその詳細は…
文:古賀貴司(自動車王国) 写真:ベストカー編集部
いかにもアメリカ的なボディガードアプリ
アメリカでボディガード付きの配車アプリが誕生した。“銃付きUber”の異名を持つこのアプリの正式名称は「プロテクター」。
今のところ、iPhoneアプリでのみ展開されている。このサービスが派遣するボディガードは単なる警備員ではなく、法執行機関や軍隊経験を持つ本格的な警護のプロフェッショナルであることがウリ。
アプリをダウンロードすると、エリア内で利用可能な警備員の画像や動画が表示される。そのビジュアルはまるで連邦捜査官のよう。
ボディガードの職歴に納得したら、配車予約に進む。アプリでは警護が必要な「要警護者」(乗客)の人数を入力。最大6名の被警護者と6名のボディガードを選択することができる。
【画像ギャラリー】ボディーガードの衣装も選べんの!? しかも経歴すご!! アメリカ衝撃アプリの実態がコレ(3枚)画像ギャラリーキャデラック エスカレードで顧客を警護?
ちょっとにユニークなのは、ボディガードの服装も選べることかもしれない。シークレットサービス風の「ビジネスフォーマル」、CIA工作員のような「タクティカルカジュアル」、さらには私設SWAT部隊のような「オペレーター」ドレスコード(現在は利用不可)など、合計4種類から選択できる。
ボディガードの“スタイル”を決めたら、次は車列を選ぶ番だ。「プロテクター」では最大3台の車両の車列を組むことができる。その後、ピックアップ場所、日時、警護時間(最低5時間から最大24時間)を設定する。
想像に難しくないだろうが、このサービスは安くはない。アプリで試算したところ、8時間・2名のボディガード、2台の車両で3200ドル(約48万円)だった。これには年会費129ドル(約1.9万円)は含まれていない。
なお、年会費を払えば「脅威評価」や「専属」ボディガード&ドライバーへのアクセス権が得られるそうだ。ちなみに最もシンプルな構成(1名のボディガード・1台の車両・最低5時間)でも1000ドル(約15万円)かかる。
車両についての詳細は明らかになっていないが、サイトを覗いてみたかぎりではキャデラック・エスカレードが用いられるようだ。そのうち、車両も選択できるようになるのだろうか?
【画像ギャラリー】ボディーガードの衣装も選べんの!? しかも経歴すご!! アメリカ衝撃アプリの実態がコレ(3枚)画像ギャラリー現在LAとニューヨークで利用可能
プロテクターを展開するのはProtector Security Solutions社。同社を創業する前、社長のニック・サラス氏は「ポパラッチ」というインスタグラムの競合にまで成りあがったアプリを開発していたそうだ。
プロテクターを開発した理由は、民間警備会社による煩雑なボディガード派遣の手続き、だそうな。残念ながら、日本でこのアプリをダウンロードすることはできない。
まぁ、日本では本当にボディガードを必要とする人もそうそう居ないだろうが、コスプレの一環としては面白いアイディアかもしれない。ちなみにアメリカでも、現在プロテクターを利用できるのは、今とのころロサンゼルスとニューヨークとなっている。
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