昭和生まれにとって、超音速旅客機は「夢の」という枕詞とともに語られる存在。アメリカのブーム・テクノロジーが開発中の旅客機「オーバーチュア」は、2003年に引退したコンコルド以来の、マッハの旅への夢を繋ぐ存在なのだ!!
※本稿は2025年2月のものです
文:角田伸幸/写真:ブーム・テクノロジー
初出:『ベストカー』2025年3月26日号
「夢の超音速旅客機」がふたたび世界の空へ
昭和&平成世代にとって、超音速旅客機といえばコンコルド。ニューヨークとロンドンを3時間15分で結ぶという機体は夢の塊だったが、コストや騒音などが解決できず、2003年に退役を余儀なくされた。
そんな超音速旅客機が復活しようとしている。アメリカのブーム・スーパーソニックという会社が、2029年の超音速旅客機導入を目指して、開発を進めているのだ。
「オーバーチュア(序曲)」という名を付けられたこの機体、全長61mで64~80名の乗客が乗れる。6万フィート(約1万8300m)をマッハ1.7で飛行でき、航続距離はおよそ7800kmだという。
この計画は夢物語ではなく、すでに複数の航空会社が事前発注に動いている。そのなかには我らが日本航空も含まれており、アメリカン・エアライン、ユナイテッドと合わせて、予約数は130機にものぼるそうだ。
2025年1月28日には、オーバーチュアの3分の1サイズのミニ試験機「XB-1」が、初めて音速を突破したという。コンコルドでは実現しなかった超音速機の日本就航が実現するかもしれない。
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