2025年4月1日より、内田誠社長の後任として日産の社長に就任したイヴァン エスピノーサ新社長(46)。ビッググループを率いる代表としては若く、「大丈夫なのか」と不安に感じている日産ファンは少なくないだろう。
はたしてイヴァン エスピノーサ新社長とはどんな人なのか!?? 日産の新しいリーダー、エスピノーサ新社長の経歴をご紹介しながら、社長交代で日産がどう変わるのか、期待を込めて考えてみよう。
文:吉川賢一/アイキャッチ写真:Adobe Stock_jcg_oida/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】新社長就任で変わることができるか!!? がんばれ日産!! 日産国内ラインアップの売れ筋モデル(25枚)画像ギャラリーグローバル商品企画の経験のある生え抜きエリート
イヴァン エスピノーサ新社長は、メキシコ出身で、大学で機械工学を専攻したエンジニアだ。2003年10月にメキシコ日産に入社し、主に商品企画を担当、そこでの活躍が認められたことで、グローバル商品企画を担当するようになったという。
その後、さまざまな役職を経て、2025年3月時点では、グローバル商品企画本部、グローバルプログラムマネジメント、グローバルモータースポーツ、コーポレート市場情報統括本部のチーフプランニングオフィサー(CPLO)など、複数の部署を担当する専務執行役員(SVP)だった。いわば、生え抜きのエリートだ。
3月11日に配信された、新経営体制を発表するオンライン会見で、エスピノーサ新社長は「私は日産とともに成長し、長年にわたり世界中でさまざまな役割を担ってきました。その間、クルマに対する愛情と、自動車業界全体や日産自動車への情熱を深めてきました。日産を再び輝かせるために活動してきた内田さんの後を継ぐことについて、大変ワクワクしている。日産はこんなものではないと、心から信じている。」としていた。
ただ社内はまだ「期待も不安もする段階ではない」という雰囲気
ただ、エスピノーサ新社長の印象ついて、とある現役の日産社員に話を聞いたところ、実力の程や人柄に関してはまったく分からない、という回答だった。
商品企画を熟知したエキスパートであることから、市場でどういった商品が求められているのか、それに対して日産のリソースで何が提供できるのかなど、現場を理解できる経歴をもつ人であることに対しては安堵しているとしていたが、新社長の人柄などについての情報は少なく、期待も不安もする段階ではないという。
日産社内の雰囲気としても、社長が交代になることを知ったところで、社員たちのモチベーションは下がり切ったままのように感じるという。予算削減のあおりを受けて、多くのプロジェクトの見直しがかかり、完成間近だった新型車も全て凍結。発売に向けて動いてきたのに突然ストップをかける上層部に対し、全ての社員が不満を募らせている状況は変わらないという。
ここにきて、従業員向けに役員アンケートが行われたそうだが、経営方針の満足度や、役員層への信頼度は、かなり酷いものだったそうだ。
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