2023年に開催されたジャパンモビリティショーでは、バリエーション豊かなコンセプトカーが出展されたが、なかでもマツダが披露したアイコニックSPの注目度はとてつもなく凄かった。あれから2年、ぶっちゃけ市販化には期待できそうなのかしら?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】スポーツカー好きが興奮材料が詰まってるのよね!! アイコニックSPの内外装を今一度チェック!!(9枚)画像ギャラリーロータリーエンジン開発グループが発足!!
2023年に開催されたジャパンモビリティショーでお披露目され、先日オープンしたばかりのマツダトランス青山にも展示されたことで話題となったマツダのコンセプトモデルであるアイコニックSP。
全長4180mmというコンパクトなボディに最高出力370psを発生させる2ローターロータリーEVシステムを搭載し、1450kgのボディを加速させるとされている。
そんなアイコニックSPは発表から1年以上が経過しているが、果たして市販化の可能性はどのくらいあるのだろうか?
2023年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023で世界初披露となったアイコニックSP。その反響は非常に大きかったようで、翌年1月に開催された東京オートサロンの会場で、ロータリーエンジン開発グループが発足されたことがアナウンスされたのだ。
この開発グループはロータリーエンジンを発電機用として継続的に進化させ、主要市場での規制対応やカーボンニュートラル燃料対応などの研究開発に取り組むとしており、ロータリーEVシステムを搭載するとされるアイコニックSPに一歩近づいたと言えるだろう。
何としてでも市販化したい!! マツダの情熱は確か!!
しかし現実問題として、昨年1月に立ち上げられたばかりのグループが、1年で新たな2ローターロータリーEVシステムを市販車レベルにまで仕上げることができるかというと難しいというのが正直なところで、そう考えると市販化がなされるとしてもまだ先の話になるのではないだろうか。
またアイコニックSPには特徴的なリトラクタブルヘッドライトが採用されており、これも過去のロードスターやRX-7、コスモなどのアイコニックな部分を踏襲したものとなっているが、リトラクタブルヘッドライトも法規的な問題で現在では市販するのが難しいというのが一般的だ。
ただマツダによるとリトラクタブルヘッドライトを備えていても法規的な問題をパスすることは可能ということなので、市販化がなされる際もこのままでリリースされる可能性もあるかもしれない。
そもそもアイコニックSPを発表した段階でマツダとしてはなんとか市販化につなげたいという想いがあったということで、市販化を期待する声がその後押しになっていることは間違いないだろう。
もしかすると市販化を前倒しするために、ロータリーEVシステムやロータリーエンジンではなく、通常のガソリンエンジンを搭載して市販化……なんて可能性もあるのではないだろうか。
このスタイルで市販されるのであれば、心臓部がロータリーでなくても欲しいという人も多くいるハズだ。
コメント
コメントの使い方各メディアは市販化前提として記事にしてましたが、コンセプトで終わる可能性があるのですね。
ボクサーを可能な限り低く積んだ初代BRZ86より更に低く短いボンネットのこのスタイルは、ロータリーじゃないと不可能なので、
他のエンジンで云々というのは、全く違うフォルムになるってことで、それはもう別物だと思います。
マツダの事だから有り得る話だと思う。ロータリーエンジン専門って言っても、たかが30人。ヴァンケルロータリーの熱効率をレシプロエンジン並にする事は、無理(構造上、圧縮比が上げられない、冷却損失が大きい等)だろう。