米トランプ大統領が「日本はアメリカ車を買わない」と難癖をつけているが、そもそもアメリカ人はアメリカ車を買っているのだろうか。アメリカの伝統あるメディア「コンシューマーレポート」の自動車ランキングの結果が驚くべきものだった! 日本車はやっぱりすごい!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、スバル、コンシューマーレポート
2025年の注目車では7カテゴリーが日本車!
アメリカには非営利の消費者団体であるコンシューマーズ・ユニオンがあり、1936年から「コンシューマーレポート」という月刊誌を発行している。
この雑誌ではさまざまな消費財を中立的な立場から評価しているのだが、その中にはもちろんクルマもあって、各社のモデルを満足度や安全性、故障率など、さまざまな切り口でランク付けしている。
そこで試しに、コンシューマーレポートWeb版に掲載されている「2025年の注目車10選」を紹介したい。ここでは2025年に高い評価を得るであろうクルマをカテゴリー別に10台あげているのだが、結果はご覧の通りだ。
小型車:日産セントラ☆
中型車:トヨタ カムリ☆
小型SUV:スバル クロストレック☆
コンパクトSUV:スバル フォレスター☆
燃費のよいSUV:トヨタRAV4 PHEV☆
中型SUV:トヨタ ハイランダーハイブリッド☆
高級コンパクトSUV:レクサスNX350h/NX450h+☆
高級ミッドサイズSUV:BMW X5/X5 PHEV
EV:テスラ モデルY
小型ピックアップ:フォード マーベリック/マーベリック ハイブリッド
なんと10カテゴリー中7カテゴリーで、日本車がもっとも注目すべきクルマにあげられているのだ(☆印)。アメリカ車はたったの2カテゴリーである。
ブランド別でも日本車の評価はすごい
これだけじゃない。毎年発表されているブランド別の成績表でも日本車の優秀さが分かる。2024年末に発表された最新ランキングが以下だ。
1:スバル
2:BMW
3:レクサス
4:ポルシェ
5:ホンダ
6:アウディ
7:キア
8:ヒョンデ
9:トヨタ
10:インフィニティ
ここでも日本ブランドが半数を取る結果となった。特にBMWやポルシェというプレミアムブランドを押さえて首位に立ったスバルの躍進はお見事というしかない。ちなみに同ランキングでアメリカ車の最上位は、16位のクライスラーだ。
日本車が北米市場でこれだけの支持を集めるまでには、現地での使われ方やユーザーの嗜好を徹底的に調べ、対応を重ねてきた長い歴史がある。
トランプ大統領も「日本車はボウリング球をぶつけてる」といった暴論を吐く前に、自国市場でアメリカ車がどんな立場にあるのか、高関税でアメリカ車が売れるようになるのか、熟考べきだろう。
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