乗り換え時に中古車としての査定金額を支払いに使用する「残価クレジット」などのシステムが、新車の買い方として普及している。そうなると、新車を購入する時は将来のリセールバリューを考えた選択が以前よりも重要となってきている。リセールバリュー的に選択しておいた方が良い、賢いクルマの買い方を紹介していく。
文:西川昇吾/画像:トヨタ、Adobestock
【画像ギャラリー】リセールバリューが高いクルマたち3選(16枚)画像ギャラリーボディカラーはパールホワイトがオススメ
まずは昔からリセールバリューで重要なポイントとされているボディカラーだ。日本で鉄板と言えるボディカラーは白、黒、シルバー系。
これらの色ならば少なくともリセールバリューにマイナスとして響くことは少ないだろう。ただ、車種によってはカタログカラーやブランドイメージのカラーもある。
(マツダのソウルレッドなど)そのような人気色は白、黒、シルバー系でなくてもリセールバリュー的にはアリと言えるケースが多い。
白、黒、シルバー系の中でも最もオススメなのがパールホワイトだ。現在人気が高く、多くの車種にラインアップされているというのもあるが、ふき取り不足による水アカが目立ちにくく、キズも目立ちにくいため日ごろのメンテナンスが楽なのが大きい。
中古車買い取り時には外装の状態も大きく影響してくる。そのためキレイに見えやすく、日々のお手入れの気遣いが少なくて済むカラーはオススメと言える。日々の外装メンテナンスという観点で言えば、新車時にはコーティングのオプションを付けておくのがオススメだ。
汚れは長く放置して付着してしまうと取りにくくなり、査定ダウンの原因となりやすい。キレイを維持しておくために、すぐに汚れを落としやすく洗車も楽なコーティングはオススメのオプションだ。
オプションはメーカーオプションから賢く選ぼう
リセールバリューの話となると、避けて通れないのがオプションだ。クルマのオプションには工場生産時に装着する「メーカーオプション」と販売店で装着する「ディーラーオプション」の2つがあるが、リセールバリューを考えるならばメーカーオプションは重視して選択すべきだ。
もちろんフルオプションとなればリセールバリュー的にも有利だが、オプション金額とリセール時のリターンを考えると現実的な選択肢ではない。
積極的に選択しておきたいのは運転支援システムに関わる装備や、シートヒーターといった快適装備、そして駐車支援に関する装備だ。
ACCがオプションになっているなど、運転支援システムの全ての機能が標準となっていない車種ならば、セーフティパッケージなどを選んでおいた方がいい。シートヒーターやステアリングヒーターなども同様で、これらはコンフォートパッケージなどでセットオプションとなっていることが多い。
また、駐車支援に関しては、アラウンドビューモニターなどのカメラ関係が人気の装備だ。この辺りがオプション設定となっているのならば、選択しておくのをオススメする。
メンテナンス系のオプションもオススメ!
そしてリセールバリューはカーライフも影響してくる。走行距離やキズの状態などが影響するので、当然と言えば当然だが、通常のメンテナンスも重要だ。
その中でも重要なのは点検記録簿やオイル交換の履歴など、様々な記録が残されているかという点。単純に記録が残されているだけではなく、どこで整備したかも重要になってくることもある。
そのため、ディーラーで新車を購入するならば点検パックやオイルパックなどはオススメのディーラーオプションだ。
メンテナンスや整備に詳しい人ならば必要ないかもしれないが、多少オプション金額を払っても、これらのメンテナンス系オプションは整備を追加料金なしでお任せできる場合もあるので、後からリセールバリューで戻ってくると考えた方がいい。
10年以上など、長期に渡って乗る人にはあまり関係ないかもしれないが、冒頭で紹介したように残価クレジットなどで、定期的なスパンで乗り換える人ならば、リセールバリューを考えてボディカラーやオプションを選ぶのがオススメなので、今回の記事を参考にしてみてほしい。
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