正真正銘のビッグマイナーチェンジを行ったモデル3選
●日産 フェアレディZ
2022年に登場した現行型の日産 フェアレディZは、2008年以来のモデルチェンジであり、前モデルのイメージは残すものの、その姿や内容は大きく変わっている。
しかし、2022年型のフェアレディZはフルモデルチェンジではなく、2008年型のビッグマイナーチェンジ扱いであることはご存じだろうか?
正確にいうと2008年モデルの型式番号はZ34であり、2022年登場モデルはRZ34に変わっているが、番号そのものは同じためフルモデルチェンジにはならない。
実際にプラットフォームは前モデルから継承されているが、エンジンはよりパワフルなものになり、エクステリア&インテリアデザインも一新している。
それでもビッグマイナーチェンジにとどめることよって国土交通省への届け出や検査などを省略でき、コスト抑制にも成功した。
●三菱自動車 デリカD:5
三菱自動車のミニバン・デリカD:5は、デリカシリーズの5代目モデルとして2007年に市販が開始された。
その後複数回のマイナーチェンジが行われたが、最も大きな変更が2019年2月に実施されている。
発売から12年を経て行われたマイナーチェンジでは、ビッグマイナーチェンジといって差し支えないほど大きな変化が生じている。
顔つきは三菱自動車が導入したコンセプトのダイナミックシールドがとり入れられ、変更前に比べて迫力が大幅にアップするとともに、専用グリルを持った新仕様のURBAN GEAR(アーバンギア)も新たに加わっている。
これほど大きな変更がありながらビッグマイナーチェンジにとどまっているのは、デリカD:5の独自性が強く、設計変更には時間や費用が必要なこと、そして直接のライバルとなる他メーカー製のモデルが存在しないことなどが考えられる。
ビッグマイナーチェンジが行われてから6年が経過した現在でも5代目デリカD:5は現行車であり、日本屈指の長寿モデルとなっている。
●レクサス IS
トヨタのハイブランドであるレクサスの4ドアセダンがIS。
現行の3代目ISは2013年に登場し、2020年にビッグマイナーチェンジを行っている。
このビッグマイナーチェンジによってルックスは大きく変化し、ボディサイズやサスペンションも見直されている。
ボディの拡大に伴い剛性もアップし、タイヤサイズも変更。これで走行性能の向上を実現した。
新型登場から8年目に実行されたビッグマイナーチェンジは、ほぼフルモデルチェンジに近い内容であり、これで欧州のライバルたちに匹敵するクルマに進化した。
そして2025年12月には再びマイナーチェンジが行われることも発表されている。
フルモデルチェンジも近いとウワサされているISのマイナーチェンジがどの程度の規模のものとなるのか注目したい。
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