2007年まで「サファリ」の名で国内でも販売されていた日産 パトロール。どうやら日本復活がほぼ確実に!! 2026年初頭までに発売される可能性が高い。しかも乗ったら「これだよ、これ」なデキだった!! 目指すはアンダー1000万円!?
※本稿は2025年4月のものです
文:木村剛大(ベストカーWeb編集部)/写真:森山良雄、池之平昌信、日産、トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年5月10日号
たっぷりトルクで巨体の重さを感じない!
日本を去ってから18年、その間に国内の本格クロカン市場はすっかりランクルの独壇場に。厳しい戦いとなりそうだが、実際に乗ってみると全然違うデキで客層も異なると見ている。
そもそも今や北米や中東などがメインとなっており、全長5mオーバーで全幅だって2m級と巨体。それを活かした車内となっていて、後席の足もとスペースは、もちろん大人が余裕で3人座れるほど。
加えてランクルシリーズのように、あくまでエマージェンシー用としている3列目だってミニバン並みの快適性なのだ。
メガトン級の約3tという車重を誇るものの、乗ってみると出足からしてトルクモリモリでまったく重さを感じない。
しかもフロアの微振動も少なく、ブレーキ性能だって◎。筆者的にエスカレードなど、この手のモデルは往々にしてブレーキの効きがフツーのクルマと異なり、かなり前もって減速させ始めないと狙ったポイントで停止できないモデルが多い印象。ところが、そんな心配は微塵もなく、フツーの感覚で操れてしまうのだった。
それにしても目の前にするとデカい。でもボンネットがかなりスクエアなため運転席から両端をしっかり確認できる。それとカメラ機能がネガ部分を補完してくれるため、正直そこまで気にならなかった。クロカンモデルに乗っている人であればすぐ慣れるハズ。
クルマのデキは申し分ないが懸念事項も。そう、価格レンジだ。
昨今の日産の価格設定を見ていると、上級グレードに絞るなど、グレードの幅が少ないモデルが多い。今やノートは全車e-POWERだし、リーフだって突如100万円アップなど奇策が目立つ。
このままいけばパトロールだって「高級グレードのみ」になりそうな気配も。今でもパトロールのブランドが確立していれば問題ないが、約20年のブランクを考えると簡素なグレードなどを用意すべきである。
せっかく復活するのだから、クロカンファンをあっと言わせるイジれる余白を残したグレードも用意し、ずっと待っていたファン&新たな顧客開拓をしてほしい!!
巨体でも安心!! カメラ技術がスゴすぎ
14.3インチのモニターを2枚並べているが、全画面に前方の映像を映せるのだ。かなりの広角カメラゆえT字路などで死界となる部分も映し出せ、20km/hまでであれば映したまま走行も可能。
それに自車を俯瞰した映像だけでなく、斜め前からの状態などもイケる。真下の映像なども表示できるため、オフロード&普段も活躍必至。この機能があれば巨体でも安心だ!!























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