ベストカー本誌の過去記事から名企画・歴史的記事をご紹介する「ベストカーアーカイブ」。今回は2013年の企画「BC燃費調査隊が行く!!!」より、通勤時時間帯とそうでない時間帯における燃費調査の記事をプレイバック!!(本稿は「ベストカー」2013年10月10日号に掲載した記事の再録版となります)
文:編集部
通勤時の燃費は空いている時間帯と比べどれだけ悪化するのか? 調査せよ!
続いては通勤燃費を測るミッション。通勤時に燃費はどれだけ悪化するのか? を、実際に混雑している通勤時間帯と、交通量の少ない時間帯とではどれだけ燃費に差が出るのか調査するという燃費計測だ。
このテストで用意したクルマは、三菱のコンパクトカー、ミラージュ。1L、3気筒エンジンにCVTが組み合わされ、テスト車のグレード「G」はJC08モード燃費で27.2km/Lとなる。実際の燃費はどうなのか? も注目だ。
テストした日は金曜日から月曜日にかけての週末前後の平日と日曜日。通勤時間帯といっても混雑具合はその日によってまったく違う場合もあるので、通勤時間燃費は、行き(上り方面)と帰り(下り方面)ともにそれぞれ2回ずつテストした。
テスト区間は、文京区音羽にあるベストカー編集部から担当の自宅の最寄り駅となる練馬区の石神井公園駅前までの片道約12.9km。
都内を都心と関越道練馬IC方面の間を東西に結んでいる目白通りをメインに走り、石神井公園駅手前の約1kmちょっとは富士街道を通るが、ほとんど一直線で走るようなルートだ。ベストカー編集部の位置の関係上、下り方面へは目白通りと平行する新目白通りを5km程度通るコースを走ってのテストにしたが、走行距離は上り方面も下り方面もほぼ同じ約12.9kmだ。
テストルートを説明したところで、いよいよ通勤燃費のテストをスタート!
燃費の差7.3km/Lと驚くほど大きい!
最初に行なったのは8月22日(木)の帰宅通勤時間帯の燃費計測。下り方面が混雑する夕方の時間帯だ。
17時35分に編集部を出発したのだが、新目白通りを走り始めて4~5分後にはもう渋滞。その後も交差する環状7号線や環状8号線といった幹線道路の手間は400~500m手前で渋滞するなど、断続的に渋滞が続く。事故渋滞などはなく、いつもどおりの通勤渋滞といった印象だろうか。
この混雑具合は翌23日に18時頃にスタートした時もやはり同じような状況で、ゴール地点の石神井公園駅までの所要時間もほぼ同じ52分。
スピードは50km/h出せる場所はほとんどなく、流れていても20~30km/hといったノロノロ走行で、実燃費は初日も2日目も10.1km/Lという結果だった。
では、この下り方面での通勤時間ではない時間帯での燃費はどうだったのか? というと、23日(金)の10時47分に下り方面でのテストを行なったところ、結果は12.4km/Lと通勤時間に比べて2.3km/Lも燃費が向上。
交通量は多めなのだが、渋滞と呼べるほどの場所はなく、所要時間も40分と通勤時間に比べて12分も短縮した。
さらに、この下り方面へのテストは25日の日曜日も実施してみた。
昼の12時ちょっと前にスタートしたところ、交通量は平日の空いてる時よりもさらに少なく、40~50km/hの流れに乗ってスイス~イと走れたことで所要時間はなんと通勤時の約半分の27分。燃費は17.4km/Lまで伸びて、渋滞時と比べて7.3km/Lもの差がついたのにはちょっと驚いた。













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