5月も終わりまもなく夏もやってきます。運転が好きな人はもちろん、マイカーを持っているファミリーも、いろいろとお出かけの計画を立ててレジャーや行楽に行こうと考え出す時期だと思います。そうして遠乗りに出掛ける場合は高速を使うことが多いと思いますので、あらためてETCの便利さを実感するでしょう。しかし、お出かけでウキウキした気持ちで高速に乗ろうとしたときに、料金所のレーンで「バーが開かない!」というトラブルに遭う人もそれなりにいるようです。普段は機器を信頼して安心していますが、いざそんな状況に見舞われてしまうと、とっさに判断が浮かばず、どうしたらいいか分からなくなり、アタフタしてしまいます。ここではそんなときにどう対処したらいいのかを考えてみましょう。
文:往機人/画像:Adobe Stock(トビラ写真=Masakazu Sonoda)
【画像ギャラリー】ETCカードの挿し忘れに注意! エラーになっても焦りは禁物! バックや車外に出るのダメ、ゼッタイ!(5枚)画像ギャラリーETCの仕組みをあらためておさらい
ETCの仕組みを簡単に説明しておきましょう。
車輌が料金所のETCレーンに入るとゲート側に備わった通信機から車輌の車載器に信号が送られます。信号を受けた車載器から、ゲートの通信機に車輌や支払い方法などの情報が送られます。通信機が情報を受け取ると、それをセンターに送ると同時に、支払い方法などに問題が無ければゲート前方のバーを開き、車載器に入場データが記録され、通過の手続きが完了します。
そして高速を降りるときにはゲートの通信機がそのデータを参照して料金を計算、表示板と車載器にデータを送り、ゲートが開きます。
通過後はその入出場情報がセンターのサーバとETCカードのICチップに記録されます。
ETCゲート通過時のトラブルはなぜ起こる?
ETCゲート通過時のトラブルで代表的なものは以下の2つでしょう。
①ゲートのバーが開かない
②ゲートは通過できたが、車載器からエラーの通知があった
それぞれの主な原因と対処方法を考えます。
①ゲートのバーが開かない場合
■ゲートのバーが開かないときの主な原因
・ETCカードの挿し忘れ及び挿入が不十分
カードが車載器に入っていない、あるいは挿入が不十分な場合はデータが読み取れないため、ゲートは通過を許可できず、バーは開きません。
・ETC車載器の不具合
カードがしっかり挿入されていても、車載器の故障や接触不良などでうまく通信がおこなわれないというケースもあります。
・ゲート側の故障
ETCゲートも機械ですから故障はあり得ます。
・ETCカードのデータの不具合や不足
ゲートとの通信障害などの原因で、出場時のデータがETCカードに書き込まれていない場合は、次の入場のときにエラーとなる事があります。
または支払い情報に何らかの不具合がある場合も入場が許可されず、バーは開きません。
・車載器が古い
2022年の12月1日から、電波法の改正により2007年以前に製造された通信機器の使用に制限が掛けられるようになりました。対象は限られますが、ETC車載器は電波による通信をおこなうため、該当する車載器の場合はエラー扱いになります。
■バーが開かなかったときの対処方法
まずはバーに当たらないように車輌を停止させます。
このときに、鉄道の自動改札のように入り直す感覚でバックしてしまう人がたまにいますが、これは絶対にしてはいけません。後続車が続いている可能性が高いため、衝突事故を招きます。
ゲート内で停止してしまった場合は、すぐに料金所の係員からの案内がありますので、できれば聞き取りやすいように窓を開けておき、落ち着いて指示に従いましょう。
カードの挿し忘れなどその場で解決できる原因の場合はそれで通過できることが多いですが、解決が困難な原因と判断された場合は係員がその場に来て指示をすることもあります。








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