自動車業界は「100年に一度」と言われる大変革。そして地球は数千万年前と同様の気象……すなわち温暖化に苛まれている。大規模な山火事や海水面上昇で人類は本格的な温暖化阻止に乗り出し、やがてクルマの個人所有は禁止に……!?
※本稿は2025年4月のものです
文:清水草一/写真:AdobeStock ほか(トップ画像=Nii Koo Nyan@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
気温上昇で樹木が発火&氷床の融解で海面が上昇のダブルパンチ!
21世紀末期。地球の平均気温は、工業化以前に比べ5.7度も上昇した。この影響により、世界中で凄まじい山火事や異常気象が発生しているが、最も深刻なのは海水面の上昇だ。
約6000年前の縄文時代は、温暖な気候により海水面が2~3メートル上昇し、関東平野や大阪平野の奥深くまで海が入り込んでいた。
1億年前の白亜紀は、平均気温が約10度高かったため、海水面は200メートル上昇。地球の全陸地面積は、現在より3割も狭かったという。
21世紀末期の平均気温は、縄文時代をはるかに超え、白亜紀に近い状況になりつつある。
グリーンランドや南極の氷床が溶け始めたため、関東平野が水没するのは時間の問題。オランダは全国土が水没の危機。世界を食糧危機が襲い、人類絶滅の危機を感じる。クルマの個人所有なんてとっくに禁止されてるヨ!
●実現可能性
ここまで極端なシナリオは考えにくいが、今世紀末には、地球の平均気温が2度程度上昇するのは避けられないだろう。
その影響で世界中の農業が打撃を受け、全世界で食料価格が高騰。各国とも温暖化対策に超本気で取り組み始めた結果、クルマの個人所有が制限されている可能性もある。
そうなったら、カーマニアは絶滅に追い込まれる。







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