MIRAIよりCR-Vが高い理由は?
同じ燃料電池車ながらMIRAIの補助金が145万3000円に対しCR-V e:FCEVだと255万円も出る! どう考えておかしい。もっといえばMIRAIは普通に購入できるため、補助金が本当の意味でも補助になる。ちなみに同じトヨタのクラウンセダンFCEVはMIRAIよりも安い(136万3000円)。
一方、CR-Vってリースのみ。加えて年間70台と少なく、ほぼすべて法人向け。CR-Vを優遇する根拠など1%もない。この一点だけ見てもCEV補助金への信頼性はなくなる。
強いて根拠を書くと現行MIRAIはもっとたくさん売れると予想したため減額した、らしい。
ヒョンデとBYDで差があるのはなぜ?
この金額差も『令和6年度補正予算』と呼ばれる現在進行形CEV補助金のナゾである。
ディーラーネットの構築や、急速充電器の設置台数、販売実績など大半のファクターでBYDのほうが勝っていると思う。本来ならヒョンデよりBYDの補助金を厚くすべきだだろう。
ひとつだけ可能性あるとすれば「サイバー攻撃対策」だ。
外部からアタックされた時のファイアウォール対策などを示すのだけれど、中国はそのあたりを公開せず、ナゾになっている。この点を大きなマイナス評価にしているのなら納得いく。
実際、BYDの前方カメラの画像や、位置情報、車内の会話などの情報の取り扱いはどうなっているのかわからない。
なぜテスラ車は補助金が高いのか?
一番の「なんで?」がテスラの補助金である。経産省は補助金の決定時、以下の7項目で判定していると言われる。
(1)航続距離など車両性能
(2)EV自体が災害時に充電設備として機能すること
(3)充電拠点の整備状況
(4)製造時のCO2など排出削減
(5)サイバー攻撃対策
(6)修理拠点の整備状況や部材の安定確保
(7)整備人材の育成
テスラを見ると、あてはまるのは(1)くらい。(2)だけれど、外部給電機能が付くのは日本で販売していないサイバートラックのみ。(3)もテスラ以外使用禁止状態。(4)上海工場はまったく不明。(6)と(7)についちゃほぼゼロ回答。
なのにアメリカ工場製のテスラも上海工場製のテスラも87万円という満額に近い補助金を出している。めちゃくちゃ怪しいです。
輸入車に大盤振る舞いで大丈夫?
正確に書くと輸入車で大盤振る舞いだと感じるのは圧倒的にテスラ。次に大きいのがステランティス。
ヒョンデについちゃ経産省の判断基準からすれば妥当だと思う。このあたり、経産省の担当にじっくり聞きたいと思うが、99.9%納得いく答えは返ってこない。
まぁ補助金について目くじらを立てる人も少ない? 自動車メーカーは文句付けると翌年から減額される可能性大きいため、黙ってガマンします。
一方、国民としちゃ「税金を使ってる!」と言いたいところながら、環境のため消費税を免ずる、程度の金額なら納得すべきだと考えます。加えて我が国は海外にもモノを売って利益を上げている。多少の優遇はいたしかたない。




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