スバルはWRCへ復帰するのか? 次期WRXを思わせる”謎画像”から水平対向の「次」を読み解く!!!

スバルはWRCへ復帰するのか? 次期WRXを思わせる”謎画像”から水平対向の「次」を読み解く!!!

 先日の富士24時間レースではスバルが新型水平対向エンジンを開発中であることを発表! 次期型WRXなのでは?と噂された謎画像、そして藤貫CTOの発言。「攻め」の一手に転じたスバルにはやはり期待しかない!?

文:山本シンヤ/画像:スバル、トヨタ、ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】新型水平対向にWRXのにおわせ…… 秋の発表が待ち遠しすぎる!!(7枚)画像ギャラリー

スーパー耐久も好調! 新型水平対向の期待も高まる!

富士24時間の会場で公開されたスライド。スライド右側に試作エンジンの火入れ式の模様がある
富士24時間の会場で公開されたスライド。スライド右側に試作エンジンの火入れ式の模様がある

 スーパー耐久シリーズで開発車両が参戦できる「ST-Q」に2022年から参戦を行なっているスバル。現在は「ターボエンジンの環境対応技術構築」と「AWD技術の将来BEV/ICEへの展開」を目的に、パフォーマンスXフューチャーコンセプト。このマシンでは初参戦となった2025年の富士24時間は、ノートラブル/ノーアクシデント/ノーペナルティで518周を走り切り、総合17位(ST-Qクラス2位)を獲得している。 

 そんなスバルは現在、新たな水平対向エンジンを開発していると公言。すでに試作エンジンはベンチテストで様々な試験を行なっており、将来的にはスーパー耐久で鍛えていくそうだ。その火入れ式には大崎篤社長も参加。エンジン開発部隊と共に満面の笑みの写真も公開された。

詳細は秋のジャパンモビリティショーで! 

昨年5月に披露された次世代e-BOXERと藤貫哲郎CTO。この次世代e-BOXERは新型フォレスターに採用されることに。
昨年5月に披露された次世代e-BOXERと藤貫哲郎CTO。この次世代e-BOXERは新型フォレスターに採用されることに。

 スバルは中長期計画では「BEVに注力」と発表しているが、なぜ今新エンジン開発を行なうのか? CTOの藤貫哲郎氏に聞くとこのように答えてくれた。

 「スバルって絶対コモディティになってはダメです。だから『他社と違うものを出す』、『他社がやっていないものをやる』と言うのがポイントだと思っていて、新エンジンもその1つになります。もう少し言うと、これまでの弊社のエンジンはNA用とターボ用で作り分けてきました。今後も内燃機関を残していくためには、それらを集約したエンジンが必要……と言う考えですね。詳細は2025年秋のジャパンモビリティショーで発表します」と。

 筆者はこの話を聞いて、トヨタの新エンジン開発と考えがかなり似ていると感じた。となると、新エンジンの詳細は期待を込めてこんな感じだと予想したい。

・従来の延長戦上ではなく、発想を全部変えて開発

・コンパクト化&軽量化

・多様な燃料に対応可能

・ユーロ7対応、更にその先のレギュレーションにも対応できる環境性能

・排気量は2.0L一本化⁉

・NAは電動化デバイスとセットで開発⁉

・ターボはエコからスポーツまで対応できる拡張性を備える⁉

 更に藤貫氏は「あえてスバルを選んでくださるお客様のために、何をすべきなのかを真剣に考える必要があり、今社内で色々議論している所です。これは『我々がやりたい』ではなく、『お客様が望んでいることをやっていく』と言う事だと思っています。それは何か? そこは『拡張性』と『柔軟性』だと思っています。直近で言えば今ある技術アセットをうまく使った魅力あるクルマ、もうちょっと先にはさらに尖ったクルマを作っていきたいと考えています」と語ったが、その1つがサプライズで公開された一枚の画像である。

すべてがWRXの「におわせ」に思えてきた……

チラっとお披露目された新型WRXと噂される写真
チラっとお披露目された新型WRXと噂される写真

 ピントが合っているのはフロントグリルのみで、それ以外はボヤけていてハッキリ見えず……。ただ、明らかにセダンではなくハッチバックボディでサイドは今まで以上にワイドボディのようにも見える。ちなみにこの画像の角度がGRBインプレッサWRX STIのカタログに掲載されているモノと瓜二つだ。

 それらを踏まえると、見ようによってはWRCのベースマシンにも見えなくもないが、果たしてどうだろうか? 尖ったクルマと言うのはそういう事なのか? 確かにモリゾウこと豊田章男氏がスバルにWRC復帰のラブコールを送っているのは周知の事実だが、と言っても復帰を決めたわけではない。

 ただ、量産車ベースのRally2カテゴリーに参入すると言う目論見があるとすれば、ハッチバックは必須である。となると? ちなみに過去に中国ラリー選手権用にXVをベースにしたラリーマシンが存在した事もある……。

 その一方で「GRヤリスのスバル版がでるのでは?」と言う説もある。確かに現在のトヨタ/スバルの関係性を踏まえるとありえない話でもない。見た目は独自デザインを身に纏い、メカニズムはGRヤリスを活用しながらも味付けはスバル流に仕立てたスーパーAWDホットハッチ……。

 それはそれで気になる所だが、この画像を細かくチェックすると、ワイパーアームの形状やリアのハッチゲート付近の処理は、GRヤリスそれとは異なるのが気になる所だが……。

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