シエンタ・ノア・ヴォクシー・アルファードなど、販売ランキング上位常連のトヨタミニバン。ただ、シエンタでは小さすぎるし、ノアヴォク・アルヴェルは大きさや高さでNGなんてことはないだろうか。それなら、かつて流行った全高を抑えたミニバンであるアイシスが良いぞ!!
文:佐々木 亘/画像:トヨタ、ベストカーweb編集部
【画像ギャラリー】使えば納得のユーティリティをぜひ体感してくれ!!(13枚)画像ギャラリー核家族にピッタリの大きさ
2004年にデビューしたアイシス。5ナンバーサイズの標準グレードと、エアロパーツを装着し3ナンバーとなるプラタナが主なバリエーション。3ナンバーにはなるものの、見た目がクールなプラタナが非常によく売れていた。
ボディ全長は約4.6mで全高は1640mmに抑えられている。販売当時で言えば、ウィッシュとノア・ヴォクシーの間に位置するミニバンだった。
乗車定員は2+3+2の7名で、2列目シートは全車ベンチシートだ。3列目シートはトヨタミニバンでは初の床下格納となり、ラゲッジスペースはフラットかつスクエアに使える。
アイシスの最も大きな特徴は、助手席側に設けられたパノラマオープンドアであろう。Bピラー内臓のスライドドアは、オープン時にはピラーレスとなり、助手席ドアを合わせて開くと幅1890mmという広大な開口部がお目見えする。
この広い開口部と、低い床面地上高(380mm)が相まって、乗降が非常にしやすい。ここへパワースライドドア、スライドドアイージークローザーが付いてきて使い勝手は抜群。大人4人はもちろんのこと、未就学児からお年寄りまで、様々な人に使いやすいクルマがアイシスなのである。
パノラマオープンドアを生かしたシートアレンジが最高
助手席と2列目シートが様々に動くアイシス。ステーションワゴンのような見た目だが、商用バンと同等のユーティリティ性能を持ち合わせている。
助手席シートはシートバックを90度に折りたたむことができ、折りたたんだ背面はテーブルとして使用できる。さらにタンブルシートになっていて、座面部を持ち上げ前方へ格納すれば、広いセンターキャビンが登場するのだ。
そして2列目シートは座面がチップアップして前方へスライドできる。これらを組み合わせることで、様々な場所に意外な大きさのものを積載することができるのだ。
例えば、助手席をタンブル格納し2列目シートを後方へスライドすれば、Bピラーの無いドア開口部から簡単に、ベビーカーを開いたまま積み込むことができる。また、2列目をチップアップし前方へスライドして、3列目シートを床下格納すれば、自転車も楽々積めるのだ。
人気のシエンタやノア・ヴォクシーでも、ベビーカーを開いたままセンターキャビンに乗せるのは無理。今のミニバンでは絶対に出来ない、魔法のようなシートアレンジが、アイシスにはあった。
新車当時リーズナブルだったアイシスは中古でも安い!
発表当時の新車価格は、最上級のG‘Uセレクション’でも252万円、売れ筋のプラタナが210万円とかなりお安い。このリーズナブルさは中古車になってからも健在で、およそ10年落ちとなる2014~2015年モデルは、ほとんどが100万円切りだ。
走行距離もあまり伸びておらず、6万kmくらいの良質なタマが多数出ているのもアイシスをおすすめしたいポイントである。
おそらく、至上最も使う人のことを一番に考えたクルマがアイシスだ。使えばわかる納得のユーティリティを、是非体感してほしい。
















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