アラフォーからアラフィフ世代が若かりし頃は安価に買えて入門車だったモデルが、気づけばガンガン高騰しているのはご存知の通り。今では欲しくても気軽に買えない価格となってしまったAE86も、10万円以下で購入することができる時代があったのだ。そんな時代は今からざっと20~30年前だから当然といえば当然なのだが、その頃にFFの入門車だったCR-Xも例に漏れず高騰している。
文:小鮒 康一/画像:ホンダ
【画像ギャラリー】CR-Xがいてグランドがいてワンダーがいたあの頃…… 速くてかっこよくてお手頃だった憧れの時代にタイムスリップしたい!!(17枚)画像ギャラリーシビックベースながらより軽量かつコンパクトだったCR-X
初代CR-Xが登場したのは1983年のことで、正式名称が「バラードスポーツCR-X」となっていたことからも分かるように、シビックの兄弟車のバラードがベース(といっても兄弟車なのでメカニズム的には共通)で、当時存在していたベルノ店専売モデルとなっていた。
そして今回話題の中心となるサイバーCR-Xは1987年に登場。バラードが消滅していたことで、車名は単にCR-Xとなり、ベースは4代目のシビックとなった。
2代目のCR-Xも初代と同じくシビックをベースとしながらもホイールベースが200mmも短縮され、車両重量も軽量となっており、同じエンジンを搭載する仕様同士であればCR-Xの方が動力性能的には有利で、中古市場では当時から人気となっていたのだ。
しかし短いホイールベースが災いし、シビックよりもピーキーなキャラクターとなっており、ジムカーナなどでは武器となったものの、ストリートではそのクイックさがアダとなり、事故率も高い1台という評価となってしまっていた。
SiRでZCからVTECへ! より刺激的に!
そんなCR-Xはシビックと同じ1989年9月に実施されたマイナーチェンジでB16A型のDOHC VTECエンジンを搭載したSiRが追加され、よりホットなモデルへと進化していった。
このようにホットかつピーキーなモデルとなっていたCR-Xだけに、シビックよりも現存数が少ないということもあるが、今では安くても200万円弱、高いものでは400万円に近い価格となっているのだ。
確かに今ではなかなか見ることができないワイド&ローの低く構えたスタイルに高回転まで回るVTECエンジンの組み合わせというのは魅力的ではあるが、当然ながら製造廃止となった部品も少なくなく、30年以上が経過したものが中心ということで、あの頃のようにガンガン走り倒すようなモデルではなくなっている点は留意したいところだ。



















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コメントの使い方今のホンダに一番必要な哲学を持った車。こういう車を再び出して欲しい。S660を市販したホンダならできると思うからこそ