2025年11月での生産終了がアナウンスされたレクサスのクーペモデルであるRC。これはハイパフォーマンスモデルであるRC Fも同様で、両車に最後の特別仕様車となる「ファイナルエディション」が設定された。これでまた国産車から大排気量のV8エンジン搭載車が1台消えることとなるわけだが、そんなクルマたちを中古車で狙うというのはどうなのか考えてみたい。
文:小鮒 康一/画像:トヨタ、メルセデス・ベンツ、BMW
【画像ギャラリー】最後まで美しく! ファイナルエディションで有終の美を飾るRCアンドRC-F!!(11枚)画像ギャラリー恐らく減り続けるであろう大排気量マルチシリンダーエンジン搭載車
多くのメーカーが電動化に舵を切りつつある現在、さすがに内燃機関がすべてなくなることはかなり遠い未来の話になるとは思うが、ハイブリッド化やダウンサイジングエンジンが主流になっていくことは間違いない。
例を挙げるとすでにメルセデスベンツのCクラスのC200などは1.5Lの直列4気筒エンジンとなっており、Eクラスでも4気筒モデルが中心と、高級車であってもマルチシリンダーを採用しなくなりつつあるのだ。
もちろん今でも直列6気筒やV型8気筒を搭載するモデルも存在しているが、そのほとんどが特別なハイパフォーマンスモデルなどが中心で、新車で購入するというのはなかなかハードルが高いというのが正直なところ。
一度大排気量マルチシリンダー車を味わうなら中古もアリ!?
そこで候補となるのが中古車というワケなのだが、中古車になると新車時にはなかなか手の届かなかったモデルも現実的な価格となっている。もちろん中古車ということで、現行型に比べれば先進装備などの面で見劣りすることもあるが、マルチシリンダーらしさを安価で味わうことができるというのは魅力的だ。
例えばV8 5LエンジンにハイブリッドシステムをプラスしたレクサスLS600hなどはすでに100万円でお釣りがくる中古車も存在しているし、先代のBMW 5シリーズの直6 3Lターボモデルも300万円台前半から狙うことができる(2025年6月時点)。
これらの中古車、購入して何十年と乗っていきたいと考えている人にはオススメしづらいが、一度大排気量マルチシリンダー車に乗ってみたいと考えている人にとっては非常に魅力的なものと言えるだろう。
今後、大排気量マルチシリンダー車は新車として登場するモデル数が減っていくことは想像に難くないが、すでにあるモデルに法的に乗れなくなることはないだろうから、安価に乗れる間に体感しておくのは悪くない選択肢と言えるのではないだろうか。
コメント
コメントの使い方