新型フォレスターめっちゃ評判いいけどどこが特にいいの?

新型フォレスターめっちゃ評判いいけどどこが特にいいの?

 2025年4月に登場した、通算6代目となるスバル新型「フォレスター」。従来から定評のあった使い勝手のよさや安全性にさらに磨きをかけ、エクステリアもトレンドを捉えたかっこよさと迫力を手に入れるなど、フルモデルチェンジ版として素晴らしい仕上がり。評判も上々で、スバルによると、先行受注開始からわずか1ヵ月で1万台超を記録したそう。新型フォレスターの月販目標は2400台ですので、目標の3倍以上受注があったことになり、フォレスターとしては過去最多の受注となったそうです。

 ではどこが特に素晴らしいのか。数ある新型フォレスターのいいところのなかから、特に筆者が素晴らしいと考えるポイントを3つ、ご紹介しようと思います。

文:吉川賢一/写真:SUBARU

【画像ギャラリー】使い勝手のよさや安全性にさらに磨きをかけ、かっこよさと迫力も手に入れた スバル新型「フォレスター」(20枚)画像ギャラリー

SUVに必要な本質を愚直に守った「ビジビリティのよさ」

 数ある新型フォレスターのよさのなかで、筆者が特に素晴らしいと思うのが、運転席からの「視認性のよさ」です。

 昨今のSUVは、「薄窓厚体」なデザインが強く、見えない部分はカメラやセンサーでカバーするという傾向がみられますが、(ほかのカテゴリのクルマならともかく)特にSUVは、荒れ地や草原、砂地、時には川を渡るような用途を考えて、高めの視界を確保するのが理想であるはず。

 その点、フォレスターは、他のクルマよりも窓ガラスが大きく、特に前席サイドガラスは、ウィンドウラインがサイドミラー付近から一段下がったデザインなので、(実際には見えませんが)クルマの4隅が手に取るようにわかるように感じられます。ドア付けのサイドミラーの位置も絶妙ですし、Aピラーの三角窓やヒップポイントの高いシートなども視界のよさに貢献しており、これらによって他のSUVよりも遥かに視野が広く、運転がしやすく感じられるのです。

 デザインの細部は先進的に引き上げながら、SUVの本質は愚直に守り続ける姿勢は、新型フォレスターに限らない、スバル車の素晴らしい点だと思います。

新型フォレスターは、運転席からの視界が素晴らしくよい。三角窓やサイドミラー、低いウィンドウラインなど、カメラやセンサーがなくても周囲が見渡しやすく、運転がしやすく感じるのは嬉しいところ
新型フォレスターは、運転席からの視界が素晴らしくよい。三角窓やサイドミラー、低いウィンドウラインなど、カメラやセンサーがなくても周囲が見渡しやすく、運転がしやすく感じるのは嬉しいところ

SGP+フルインナーフレーム構造で、さらに上質になった「走り」

 また、SPG(スバルグローバルプラットフォーム)とフルインナーフレーム構造による新ボディの採用も嬉しいポイントです。2代目レヴォーグから採用したこのこだわりの車体工法は、ボディのゆがみが少なくまたダンピングがいいことで、低速から高速まで走行安定性が向上しますし、デュアルピニオン電動パワーステアリングも合わさることで、安心感の高い高速直進性と、滑らかで軽快なハンドリングを得ることもできます。

 上質な走りは運転に余裕をもたらし、疲れにくさに大いに貢献してくれます。疲れにくさに関しては、アイサイトXの恩恵も大きいでしょうが、それには土台となる車体がしっかりと出来ていることが重要。高い静粛性を実現するための土台としてしても車体は大切な要素であり、クルマにとっての「基本のき」が見直された点は、素晴らしいと感じます。

フルインナーフレーム構造を採用した、新型フォレスターのスバルグローバルプラットフォーム。最初に車体骨格部位(黄色)を溶接し、後に外板(青色)を溶接する。構造用接着剤を塗布する範囲も拡大することで、車体はさらに強固に
フルインナーフレーム構造を採用した、新型フォレスターのスバルグローバルプラットフォーム。最初に車体骨格部位(黄色)を溶接し、後に外板(青色)を溶接する。構造用接着剤を塗布する範囲も拡大することで、車体はさらに強固に
SGP+フルインナーフレーム構造によって、ボディのゆがみが少なく、ダンピングもいいことで、低速から高速まで安定した走行が可能。さらには高い静粛性も実現する
SGP+フルインナーフレーム構造によって、ボディのゆがみが少なく、ダンピングもいいことで、低速から高速まで安定した走行が可能。さらには高い静粛性も実現する

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