新型RAV4登場したけどなにがスゴイの!? ガス満で1350km走るってマジかよ!! 顔が3種類用意されたRAV4の全て

それぞれの個性が光る3つのバリエーション

3つのバリエーションで登場する6代目RAV4。同じRAV4だが、それぞれ異なる魅力を持つ
3つのバリエーションで登場する6代目RAV4。同じRAV4だが、それぞれ異なる魅力を持つ

 前述のとおり、新型RAV4には3つの仕様が設定される。

 コア(HEV&PHEV)は日常ユースを洗練されたデザインと機能で支える。

 アドベンチャー(HEV専用)は大径タイヤ、専用フェンダー、縦比率の高い大型グリルなどでSUVらしい力強さを表現。

 GRスポーツ(PHEV専用)はオンロードでの走行性能を追求し、専用エアロやブレーキ、軽量ホイール、フロントパフォーマンスダンパーなどで武装。アドベンチャー、GRスポーツともにワイドトレッド化され、全幅は両車ともに1880mmとなる。

ついに始まるSDVの新世界

トヨタが開発を進めてきたソフトウェア作りプラットフォーム、Arene(アリーン)が初導入される
トヨタが開発を進めてきたソフトウェア作りプラットフォーム、Arene(アリーン)が初導入される

 最大のトピックは、新型RAV4はトヨタブランド初のSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル=ソフトウェア定義車)として登場することだ。

 トヨタが2018年から開発を進めてきたソフトウェア作りプラットフォーム、Arene(アリーン)が初めて導入される。これは車載OSにとどまらず、AI、ADAS(先進運転支援システム)、マルチメディア、車両制御を繋ぐ中枢神経系といえる存在になる。

 これまでRAV4は世界180カ国で1500万台を販売し、総走行距離は地球6000周分に及ぶという。これこそRAV4が初めてのSDVに選ばれた理由なのである。

 OTA(オーバー・ジ・エア)による機能の追加や更新、クルマのパーソナル化など、SDVでできることは多岐にわたるが、トヨタが最も重視しているのは交通事故ゼロに向けた安全性能の向上。

 世界各地のリアルな走行データを集めて学習することができ、ADASの進化を加速させられるというのはRAV4ならではのメリットなのだ。

 機能はまだ限定されているが、トヨタのSDVは新型RAV4で第一歩を踏み出したことになる。

トヨタ初のArene(アリーン)搭載! SDVの第一歩はRAV4から

6代目トヨタ RAV4 主要諸元
6代目トヨタ RAV4 主要諸元

 Arene(アリーン)はソフトウェア作りのプラットフォーム。

 アリーンSDK(開発の土台となるキットで、複数車両の展開が可能になる)、アリーンTools(ソフトウェアを検証するツールで、実車の検証を減らして開発スピードを向上させられる)、アリーンData(データを収集する基盤で、自動運転やADASの機能向上に活用できる)で構成されている。

 アリーンの活用により、新型RAV4では音声認識の応答速度が従来の3.6秒から1.0秒に短縮され、その理解度も向上。

 またドライバー異常時対応システム、急加速抑制、ACC、自動駐車システムなどが進化したほか、限りなく死角ゼロに近づくPVM(パノラミックビューモニター)も新採用している。

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