ドライブレコーダーのリチウム電池は大丈夫?
「ドライブレコーダーは車内に置きっぱなしで大丈夫なの?」と心配になるのだが……。
ドライブレコーダーに内蔵されているリチウム電池は、車内常設を前提に設計されたものが使われているのが一般的。そのため、ほとんどの製品は真夏の車内温度の上昇も想定内となっている。
また、最近では「スーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)」を採用することで、リチウム電池そのものを使わないモデルも増えており、過熱によるリスクはさらに低減している。
とはいえ 多くのドライブレコーダーはルームミラーのすぐ近くやフロントガラスの上部中央付近に設置されることが多い。
この位置は、夏場にもっとも日射が集中して温度が上昇しやすいエリア。長時間、直射日光に当たり続けるとドライブレコーダー本体や内蔵バッテリーに負荷がかかりやすく、バッテリーの劣化が早まったり、内部部品の寿命が縮む原因に。
ということで、サンシェードを使うなどして、直射日光がドライブレコーダーに当たらないような工夫をすると安心感は高まる。
ちなみに、リチウム電池は経年劣化しやすく、性能が低下すると発熱しやすくなる。使用から5年以上経過しているような製品に関しては、電池パックが膨らんでいないか、突然電源が落ちたり録画時間が極端に短くなったりしないかなどをチェックして、兆候がみられたら点検・交換を検討しよう。
リチウム電池搭載製品以外も油断は大敵!
リチウム電池搭載製品ではなくとも、車内に放置すると危険なものがいくつかあるので注意してほしい。
●スプレー缶(消臭剤、ヘアスプレー、塗料など)
スプレー缶の内部は高圧ガスで満たされており、高温になると内圧が上昇して破裂するおそれがある。
●ガスライター
高温でガスが膨張・漏出し、自然発火する危険がある。特にダッシュボードなど、熱がこもりやすい場所には絶対に置かないようにしよう。
●炭酸飲料・缶ビール
ペットボトルや缶に入った炭酸飲料も高温となって内部の圧力が高まると、破裂して中身が飛び散るおそれがある。特に冷凍・加熱に対応できる設計になっていない容器は要注意。
●化粧品・日焼け止め・香水・医薬品
中身が変質したり、容器が変形したり破裂することがある。ちなみに、クリーム類や医薬品は変質しやすいため、保冷効果のあるケースに入れるのがおすすめ。
●CD・DVD・スマートカード
熱で反り返ったり、読み込み不能になることがある。ICチップ入りのカード(運転免許証、ETCカードなど)は、高温でデータが破損する可能性も。少し面倒だが、ETCカードは長時間にわたり駐車する場合は車外へ持ち出すことをおすすめする。
●メガネ
熱で変形・変色したり、樹脂フレームのメガネなどは、ゆがんでフィットしなくなることも。
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