トヨタを代表するフラッグシップカー「クラウン」は1955年に初代モデルが登場。現在は16代目が販売中だ。バリエーションもクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートと従来モデルとは一味違うものになってきたが、「こんなのクラウンじゃない!」という声も出てくる。それなら今狙える現実的なラインでいわゆる“クラウンらしさ”が味わえるモデルはどれになるのか?
文:小鮒 康一/画像:トヨタ
独断と偏見でベストクラウン賞を選ぶ!
古きよきクラウンのイメージは良くも悪くも日本的で、フワフワな乗り味と100km/hまでの速度であれば非常に静粛性が高く安楽なクルマ、というものではないだろうか?
古くからのファンからしてみれば、クラウンはペリメーターフレーム採用のモデルこそクラウンらしいモデルだという声もある。しかし、ペリメーターフレームを採用したクラウンは9代目が最後。最終型でも1995年式からすでに30年が経過しており、今から乗るにはややハードルが高いと言わざるを得ない。
そこでオススメしたいのが、1999年から2007年まで販売されていた11代目モデルだ。このモデルはボディこそモノコックボディとなっているが、2代目クラウンから脈々と受け継がれてきた直列6気筒エンジンを搭載した最後のモデルとなっており、古きよきクラウンの香りを残したモデルと言える。
求めやすいロイヤルがおすすめ!!
エンジンは2L、2.5L、3Lの3種類が用意されるがすべて6気筒となり、マイルドハイブリッド仕様も存在する充実ぶりなのもポイントだ。
またこの世代からスポーティなスタイルを持った「アスリート」と、従来のクラウンらしさを持った「ロイヤル」の2つの仕様が用意されたが、ロイヤルをチョイスすれば乗り味からインテリアの雰囲気まで、いい感じのオジサン感を味わえることができる点もオススメ。
ステーションワゴンタイプのエステートも存在するため、幅広い用途にマッチする点も魅力的だ。
中古車としての価格も、ターボ仕様の2JZ-GTE型エンジンを搭載するアスリートV系こそ高値安定となっているが、ロイヤル系は50万円前後から乗り出せる個体も多く存在しているので、比較的買いやすい価格帯である点も見逃せないのである。


















コメント
コメントの使い方