「クルマに異変を感じてお店に持っていくと異音が消えます」理由はなぜ? 無人の後部座席から声が聞こえるなど奇妙な話4選

誰もいないはずの後部座席から鳴き声が

クルマで暖を取るためネコはバンパー裏などに隠れているケースがある(mouse23@Adobe Stock)
クルマで暖を取るためネコはバンパー裏などに隠れているケースがある(mouse23@Adobe Stock)

 最後は筆者の実体験を一つ。

 肌寒い秋口定期点検を終え自宅へ帰る途中の出来事。お店を出て400mほど走行すると誰もいないはずの後部座席から「ニャーン」と音がする。近くのコンビニにクルマを止め、懸命に猫の姿を探すが見当たらない。

 諦めて走り出すと、また「ニャーン」と聞こえてきた。なんだか薄気味悪くなってきたので、一度ディーラーへ戻ることに。

 ディーラーで事情を話すと、整備士総出で「ニャーン」の発信源を探すことになった。車内にはおらず、クルマをリフトアップしてみると、リアサス周辺のフレーム部分に子猫が一匹、ちょこんと座っていた。よくここへ入り、走行で落ちなかったなと感心しつつ、奇妙な現象の原因がわかり安堵。

 猫がエンジンルームに入る、タイヤの上に乗るなどはよくあるが、フレームに乗るというのはあまり前例がなさそう。もし走行中に猫が落ちていたら、怪我どころでは済まなかっただろう。エンジンルームだけではない、猫バンバンの必要性を筆者は悟った。

 ちなみに猫は周辺住宅の迷い猫で、今回の一件で無事に保護され、飼い主のもとへ戻ったという。不幸な事故で化け猫にならなかったのは、本当に良かった。

 クルマにまつわる奇妙な話は、他にもたくさんあるだろう。伝説や不思議な現象は、また折をみて紹介していきたい。

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