オデッセイのように上手く売れなったがヒンジドアで3列シートを採用したバサラというクルマが日産にはあった。プレサージュの兄弟車として登場したバサラだがたったの4年で販売終了。でも地味にプレサージュと異なるデザインがファンの中ではウケていたのだ!
文:小鮒康一/画像:日産
【画像ギャラリー】打倒シエンタだ!! 短命に終わった乗用車ミニバン日産バサラをギャラリーでチェック(27枚)画像ギャラリー「販売チャンネル」という存在が生んだバサラ
今では3列シート車と言えばスライドドア車が一般的となり、ヒンジドアの3列シート車は一部のクロスオーバーSUVモデルでしかみなくなってしまった。
しかしホンダの窮地を救う大ヒット車種となった初代オデッセイが1994年に登場した以降は、多くのメーカーがオデッセイと同様に低めの全高でヒンジドアを備える3列シート車を矢継ぎ早に投入していたのだ。
ただ多くのモデルはオデッセイを上回る人気を獲得することは叶わず、短命に終わってしまったものも少なくない。今回紹介する日産バサラもそんなモデルのひとつと言えるだろう。
今でこそ日産以外のメーカーでも、一部の特殊な車両を除けば全車種取り扱いというのが当然となった自動車ディーラー。しかしひと昔までは販売チャンネルというものが存在し、同じメーカーの車両でも販売チャンネルが異なると取り扱っていないということが当たり前だった。
スポーティさを表現した顔が良かった!!
1999年11月に発表されたバサラもそんな販売チャンネルが生み出したモデルのひとつで、当時日産のブルーステージ系販売店で販売されていたプレサージュの兄弟車として、レッドステージ系販売店で販売するために仕立てられていたものだった。
そのため、基本的なメカニズムは前年6月に登場した初代プレサージュと共通となっており、異なるのは内外装の仕立てのみとなっていたのである。
ただ基本的なボディシェルは共有しつつも上手く雰囲気が作り替えられており、プレサージュはセドリックなどを取り扱っていたブルーステージ店向けの車種ということもあって、大型メッキグリルやボディ全周を囲うメッキモールでラグジュアリー感を演出していた。
一方のバサラはスモークメッキ調縦桟グリルや角ばったヘッドライトや大型バンパーを備えて、押し出し感とスポーティさを合わせ持つスタイルとなっており、テールもフロントグリルと同テイストのテールランプなどが与えられてキャラクターの差別化が図られていたのである。
個人的にはバサラのデザインは好みのものとなっていたが、販売戦略的には日本人的な高級感を持つプレサージュの方がよかったようで、2代目にフルモデルチェンジを実施するタイミングでプレサージュに集約され、バサラは4年弱で姿を消すこととなってしまったのは残念だった。




























コメント
コメントの使い方日産大好きですが、バサラではないと思いますよ……?背の低いヒンジドアメッキギラギラミニバン、過去に失敗したジャンルを今投げつけることはしないでしょう。
ただしコンパクトミニバンは必要なのでスライドドアつけてラフェスタみたいな感じにしてもうちょっと背を高くすればアリ
やや大っきいフリードみたいな