これまで何度か言及されてきたオペルの日本再上陸どうなっちゃったの問題。正式なアナウンスもとくにされていないが、いったいどうなってしまったのか。導入の延期はそもそもコロナの影響もあってのこととされているが、日常が戻りつつあるいま、ここでもう一度オペル再上陸について考えてみよう。
文:小鮒 康一/画像:OPEL
【画像ギャラリー】コルサにモッカにグランドランド…… そしてコンボライフ…… みんなどこに行ったんだ 一部はもう新しくなっちゃったぞ!? (22枚)画像ギャラリーオペル復活の話はどうなっちゃったのよ!?
2020年2月に日本市場に再参入することがアナウンスされたドイツの自動車ブランドであるオペル。日本では戦前の1920年代から輸入販売がなされており、途中で何度か販売が中断されつつも販売を継続。
1995年にはコンパクトカーの「ヴィータ(本国名:コルサ)」が充実した装備と輸入車としては低価格だったことから話題を集めた、また、2000年に放送されたドラマ『ビューティフルライフ』の劇中車としても採用されたことによるスマッシュヒットを記憶している人も多いのではないだろうか。
そんなオペルブランドは2022年上半期にディーラーをオープンし発売すると、2021年8月に発表して以降、音沙汰がないのである。
オペル日本導入は白紙となったか
オペルはドイツのブランドではあるが、現在はオランダに本拠を置くステランティスグループの一員となっている。ステランティスにはフィアットやアルファロメオ、シトロエン、プジョー、ジープなど多くのブランドを有する企業となっているのはご存知の方も多いだろう。
そんなステランティスが発表した2021年のリリースによると、初期投入モデルとしてコルサ、モッカ、グランドランド、コンボの車種が挙げられており、電動化モデルの投入やモデルレンジの拡大も随時行っていくとされていた。
また日本語版のオペル公式サイトもオープンし、さまざまなコンテンツを更新していくとアナウンスしていたのだが、気づけば当時開設されていた日本語板オペル公式サイトも消滅してしまっている。
そもそも最も初期の発表では、オペルの日本導入は2021年中としていたが、当時猛威を振るっていた新型コロナウイルスの感染拡大や、その影響による半導体不足などが影響して2022年上半期に変更されていた。
しかしこのアナウンスを最後に日本でのオペルに関する公式なアナウンスは途絶えており、現在に至るまで続報はない。
結局公式のアナウンスがないことが問題では?
もともとオペルの日本導入が初めて発表された2020年2月は、ステランティス設立以前(ステランティスは2021年1月に設立)であり、設立後に更なる新型コロナウイルスによる混乱が高まったことを考えると、方針を転換したとしても不思議ではない。
また、近年は円安が進んでおり、輸入車の中では比較的安価であるという点が売りのひとつだったオペルの特徴が打ち出しにくい情勢となっていることも影響して、導入が凍結されたとも考えられるだろう。
もちろん会社の方針が社会情勢などで変わるというのは珍しいことではないので、オペルの日本導入が凍結となっても不思議ではないのだが、それに関するオフィシャルなアナウンスが一切ないというのは、オペルの再導入を楽しみに待っていたファンに対して誠意に欠ける態度だと言えるのかもしれない。

























コメント
コメントの使い方せっかくコルサの名前が使える様になったのにね