2014年4月にオロチの生産終了を発表!! 特別仕様車「ファイナルオロチ」は5台限定の超希少車 【ベストカーアーカイブス2014】

オロチ ヒストリー

ファイナルオロチ ゴールドパール
ファイナルオロチ ゴールドパール

2001年10月…東京モーターショーでコンセプトカーが登場
2003年10月…東京モーターショーでより市販車に近いコンセプトカーが登場
2005年10月…市販化を発表
2006年10月…市販車を発表。価格は1050万円
2008年1月…廉価モデルとなる特別仕様車「零」を発表
2008年9月…限定5台の「兜」を発売し、内外装の仕様も変更
2009年12月…アメリカのギターメーカーであるリッケンバッカー社とのコラボレーションによる特別仕様車「リッケンバッカー」を5台限定で発売
2010年6月…内外装の装飾品を加えた特別仕様車「ゴールドプレミアム」を20台限定で発売
2014年4月…生産終了を発表、最終仕様の「ファイナルオロチ」を限定5台で発売

光岡自動車ラインナップ・歴代モデル

●ビュート(2012年5月~/221.4万円~)

ベースは日産マーチ。エンジンはマーチに準じ1.2L直3を搭載
ベースは日産マーチ。エンジンはマーチに準じ1.2L直3を搭載

 現行モデルで3代目となるビュートは、歴代マーチをベースにしたかつてのイギリス車の雰囲気を持つモデルだ。

 スタイルはもちろん、インテリアもマーチをベースとしながらオプションの本革シートやウッドパネル、アナログ時計、クラシックドアパネルなどを装着するなど、小さな高級車として名声を集めたヴァンデン・プラ プリンセスを彷彿させる。

 現行モデルは映画「探偵はBARにいる2」に登場したことでも話題になり、劇車と近い特別仕様も限定発売された。

●ガリュー(2010年11月~/387.5万円~)

ベースは日産ティアナほか。特別仕様車の「ヴィゴーレ」も設定される
ベースは日産ティアナほか。特別仕様車の「ヴィゴーレ」も設定される

 ガリュー(我流)という車名の通り「我が道を行く」という表現がピッタリのデザインを持つガリューは1996年登場の初代モデル以来、現行モデルで4代目となる。ベース車は日産のクルー、セドリック、フーガと変わっているが、現在は先代ティアナを使っている。途中カローラをベースにした弟分のガリュー204が販売されていたこともあった。

 機能面は先代ティアナに準じており、それぞれCVTと組み合わされる2.5L V6(FF)と2.5L直4(4WD)を設定。インテリアがほとんどティアナと同じというのは、光岡のクルマとして考えるとちょっと残念なところだ。

 現在も先代ティアナベースで販売されている。

●ヒミコ(2008年12月~/491.4万円~)

ベースはマツダロードスター。ルーフはメタルトップ、ボディカラーは標準の5色に加えオプションの30色も設定される
ベースはマツダロードスター。ルーフはメタルトップ、ボディカラーは標準の5色に加えオプションの30色も設定される

 1930年代のクルマのデザインをモチーフとしたヒミコは、主に男性をターゲットにしたオロチに対し、サイズやデザインからもわかるようにどちらかというと女性をターゲットにしたモデルだ。

 ベースは現行ロードスターだが、ヒミコは大型化しながらバランスのよいスタイルを実現するため、なんとホイールベースを700mm延長し、フロントオーバーハングも短縮。非常に手の掛かったクルマとなっている。

 大型化によりラゲッジスペースも広大なので、贅沢なGTカーとしても面白い存在だ。

●ゼロワン(1994年~2000年)

ベースはロードスター。エアバッグも装備し、衝突安全性にも充分配慮していた
ベースはロードスター。エアバッグも装備し、衝突安全性にも充分配慮していた

 光岡初の乗用車として登場したゼロワン。スタイルを見るとバーキンセブンに代表されるケーターハムスーパーセブンのレプリカに思われがちながら、ボディサイズはスーパーセブンより大きく、サスペンションも四輪ダブルウィッシュボーンと、全体的にスーパーセブンより現代的なクルマであった。

 エンジンは当時のユーノスロードスターから流用した1.6L直4を搭載し、途中から1.8L直4に換装。トランスミッションもユーノスロードスターの5速MTのみの組み合わせだった。

 モデルサイクル途中からはよりクラシカルなスタイルのクラシックタイプFも加わり、累計生産台数は約350台といわれている。

●ラセード(1996年~2004年)

写真は2代目モデル。ベースはシルビア。ウインドウまわりにシルビアの面影が感じられる
写真は2代目モデル。ベースはシルビア。ウインドウまわりにシルビアの面影が感じられる

 ラセードはS13とS15のシルビアをベースに2代に渡って作られた、かつてのアメリカ車のようなスタイルを持つモデルだ。そのアメリカ車のようなスタイルを実現するため、現在のヒミコと同様にホイールベースを大幅に延長。それでいながら機能面はシルビアであるため、メインテナンスに困ることはないというのが売りであった。

 なお、外に出ているスペアタイヤのカバーやエキゾーストマニホールドはダミーであるが、雰囲気の向上にはひと役買っていたのである。

●ライク(2010年~2012年)

ベースはi-MiEV。後半のモデルではi-MiEVに準じ、廉価版のMグレードと標準のGグレードを設定
ベースはi-MiEV。後半のモデルではi-MiEVに準じ、廉価版のMグレードと標準のGグレードを設定

 i-MiEVをベースとしたライクはスタイル、インテリアともにi-MiEVとそれほど違いがなく一見光岡らしくないクルマに映るかもしれない。しかし、全長は軽枠を超える3570mmに延長され小型車登録となり(全幅はそのままの1475mm)、「小型車登録となるぶん」という気遣いがあったのかは定かではないが、後席はシートやドアトリムの形状変更、中央席シートベルトの追加などにより3人掛けとし、乗車定員を5人とするなど、意外に芸が細かい手の込んだモデルであった。なお、法人向けの販売は総合商社の兼松も担当していた。

●リョーガ(1998年~2004年)

ベースはプリメーラ。写真は2代目モデル、2代目モデルのエンジンは1.5Lと1.8Lの2種類を設定
ベースはプリメーラ。写真は2代目モデル、2代目モデルのエンジンは1.5Lと1.8Lの2種類を設定

 「越えていく」という願いも込められて命名されたリョーガ。2代目プリメーラをベースにした初代モデル、9代目サニーをベースにした2代目モデルともに光岡らしいクラシカルかつ個性的なスタイルと、ウッドとレザーで装飾されたインテリアを持つモデルであった。特にデザインは2代目モデルの方がより入念な作り込みとなっており、光岡らしさも強かった。2代目モデルは現在でもベース車の中古車からの制作も可能となっている。

 なお、初代は2代目プリメーラをベースにしていたこともあり、ステーションワゴンも設定されており、光岡ファンには貴重な存在であった。

●ヌエラ(2004年~2012年)

ベースはアコードほか。4WDも設定されていた
ベースはアコードほか。4WDも設定されていた

 初代は7代目アコード、2代目は10代目カローラがベース。2代目モデルはカローラにフィールダーが設定されていたこともあり、光岡としては初代リョーガ以来となるワゴンも設定された。7代目アコードの中古車をベースにヌエラワゴンやヌエラユーロRも制作された。

●レイ(1998年~2004年)

ベースはキャロルほか。写真の3代目モデルはNAエンジンのみの設定
ベースはキャロルほか。写真の3代目モデルはNAエンジンのみの設定

 車名に「麗しきもの」という意味も込められたレイは初代、2代目が3代目、4代目のキャロル、3代目は初代ミラジーノをベースにしたクラシカルな軽自動車。ウッドとレザーのインテリアを持つ3代目は軽自動車でありながら濃厚な光岡らしい雰囲気を持つモデルだった。

●三越×ビュート特別仕様車「MIYABI」(2014年4月)

三越×ビュート特別仕様車「MIYABI」
三越×ビュート特別仕様車「MIYABI」

 日本橋三越本店とのコラボレーションで登場したビュート特別仕様車の「MIYABI」は、エクステリアには京都オパール加飾の専用グリルバッジ、専用Cピラーエンブレムなど、インテリアには専用カドレニアンレザーシート、専用クラシックドアトリムなどを装備。限定25台で、価格は397万4400円からとなる。

(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)

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