陥没事故が年1万件! 道路が突然消える!? 全国で進む老朽インフラの危険サインとは

陥没事故が年1万件! 道路が突然消える!? 全国で進む老朽インフラの危険サインとは

 2025年も前半が終了。上半期のクルマ関連ニュースで忘れてはいけないのが、2025年1月に埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故だ。不意にクルマとドライバーを襲う路上のアクシデントに、我々はどう対処していけばいいのだろうか!?

※本稿は2025年6月のものです
文:片岡英明/写真:AdobeStock(トップ画像=momo2oki@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年7月26日号

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全国の下水道管が続々と耐用年数を迎えている

道路の陥没事故は近年増加しており、全国の発生件数は年1万件を超えるという(Lemonade@AdobeStock)
道路の陥没事故は近年増加しており、全国の発生件数は年1万件を超えるという(Lemonade@AdobeStock)

 2025年1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。トラック1台が転落、ドライバー1人が亡くなった。

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 埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故。原因は、地中に埋め込まれている下水道管が古くなり、経年劣化などによって破損したことだ。損傷箇所に土砂が入り込んで土のなかに空洞ができ、地盤が沈み込んで大きな穴が開いた。

 道路の陥没事故は年々増え続け、全国の発生件数は年1万件を超えるそうだ。国交省によると現在、耐用年数とされる50年を超えた管路の延長は3万kmほどだが、20年後には20万kmになるという。

 下水道は5年に一度以上の点検が義務づけられている。だが安心安全な街づくりには、事前の非破壊調査や陥没を防ぐ対策が急務だ。また、住民側の防災意識も重要。今後も積極的な情報収集は欠かせない。

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