DNAは違うのに…なぜか似てる!? クルマ界の「他人の空似」5選

コンパクトカーのソックリさん

●ミニ VS ダイハツ ミラジーノ

DNAは違うのに…なぜか似てる!? クルマ界の「他人の空似」5選
初代ミニ。イギリスのBMCからリリースされたモデルで初登場は1959年。その後のモデルと区別するためクラシックミニと呼ばれることもある

 ミニ(BMC ミニ)といえば、世界のコンパクトカー史上に燦然と輝く名車であり、現在でもそのファンは多い。

 現在、ミニの権利はドイツのBMWが所有していて、新たな世代のミニも販売されている。

 パッケージの完成度が高く、愛くるしいルックスでも人気を集めた初代ミニは、数多くのフォロワーを生み出したことでも知られる。

 それらのなかには、コンセプトだけでなく見た目までソックリになってしまったものもある。

 その代表格ともいえるのが、1999年に登場したダイハツ製軽自動車・ミラジーノの初代モデルだ。

 コンパクトカーというコンセプトである以上、すべてのコンパクトカーが始祖のミニに似ているとの考えもあるが、特に初代ミラジーノはヘッドライトやグリル回りのデザインが初代ミニにソックリといわれた。

 そして2004年発売の2代目ミラジーノだが、今度はBMWが開発した新世代ミニに似ているとの意見が多かった。

 どちらも登場年はミニのほうが先であり、ミラジーノがミニの模倣といわれても仕方のない面はある。

●ホンダ トゥデイ VS ルノー トゥインゴ

DNAは違うのに…なぜか似てる!? クルマ界の「他人の空似」5選
初代ルノー トゥインゴはマイナーチェンジを重ねながら15年にわたって生産が続けられた。その間は写真の“トゥデイ顔”だったが、2代目では外観が大きく変わった

 最後に紹介するのは日本製車両とフランス車が類似していたという話だ。

 ホンダが1985年に発売した軽自動車のトゥデイは、商用目的で開発されたクルマだが、そのファニーなルックスとロングホイールベースからくる走行安定性の高さで注目を集めた。

 トゥデイが商用車に区分されていたのには、当時課税されていた物品税が乗用目的の軽自動車より安かったという理由もあり、こうしたお得感もトゥデイの人気に拍車をかけた。

 そんなトゥデイも1993年にはモデルチェンジが実施され、女性ユーザーの増加も狙ったこともあって、初代に比べると“普通”のルックスに変化した。

 こうした状況のなか、思わぬ場所から初代トゥデイの類似車が登場する。

 フランスのルノーから1995年にデビューしたトゥインゴは、初代トゥデイにソックリだったのだ。

 初代トゥインゴは1、または1.2リッターエンジンを搭載するコンパクトカーであり、軽自動車のトゥデイとはサイズが異なるものの、その顔つきはトゥデイに似ていた。

 トゥデイのエクステリアデザイナーは日本人であり、トゥインゴはフランス人がデザインを担当しているため関連性はないはずだが、登場年を考えるとトゥインゴのデザインがトゥデイに影響された可能性もある。

 実際にトゥデイとの類似性を指摘されたルノー側も、それを強く否定することはなかったという。

 ホンダ トゥデイは、21世紀を迎えることなく2代目のみで終了しているが、ルノー トゥインゴは現在でも3代目がルノーのラインナップに存在している。

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