2025年8月1日召集の臨時国会に提出されるガソリン暫定税率廃止法案。成立すれば1Lあたり25.1円引きに。石油情報センターが7月30日に発表した7月28日時点のレギュラーガソリン平均価格は174円だったが、ガソリン暫定税率が廃止されると、いったいいくらになるのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部(トビラ写真は2021年10月のガソリン価格)
ガソリン暫定税率廃止はいつから? いくら下がる?
与野党は35年以上続いた暫定税率を「11月1日から」廃止する方向で一致しました。秋の臨時国会(8月1日召集予定)で法案を提出し、成立を目指します。
暫定税率分は1Lあたり25.1円です。7月30日、石油情報センターが発表した7月28日時点でのレギュラーガソリン価格は全国平均174円/L(補助金なしは184.2円)ですが、廃止後は単純計算で159.1円に下がります。ちなみにハイオクガソリンの全国平均価格は184.8円です。
政府はガソリン価格を抑制するため、175円を超えないように1Lあたり定額10円の補助金を支給していますが、7月31日~8月6日は175円を下回ると見込まれるため、支給額は定額10円のみとする予定です。
7月29日、国民民主党の玉木雄一郎代表は、X(旧ツイッター)に、「ガソリン暫定税率、11月1日廃止を野党各党で合意できました。現在の10円/Lの補助金を段階的に引き上げて10月末に25.1円/Lにし、11月から暫定税率25.1円/Lを廃止すれば、現場に混乱を与えることなく廃止できます。国民民主党の「シン・トリガー法案」の考えを応用しました」とスムーズな移行策を提案しています。
暫定税率廃止になれば、年間でガソリン代はいくら浮く?
例えば、1回50Lの燃料タンクをレギュラーガソリンで満タンにすると、これまでは1L174円×50L=8700円かかっていましたが、暫定税率廃止後は1L159×50=7950円と、750円浮くことになります。
総務省が発表した2024年の家計調査によれば、1世帯(2人以上)当たりのガソリン消費額の平均値は年間7万887円と発表されていますが、暫定税率廃止後は年間6万4790円になる計算です。年間6097円の負担減になります。
1世代あたりで見ると、低いと感じるかもしれませんが、運送コストの低下を通じて、様々な商品やサービスの価格に影響し、物価の安定に繋がる可能性があります。
ガソリン価格が高い、安い都道府県は?
最後に7月28日時点でのレギュラーガソリンを都道府県別に見ていきましょう。値上がりは37都道府県、横ばいはなし、値上がりは10都県ありました。
レギュラーガソリンが高い県1位は183.9円で鹿児島県、安い県1位は167.4円で愛知県となりました。その差はなんと16.5円もありました。ちなみに首都圏を見ていくと、東京都は176.9円、神奈川県は172.5円、千葉県は171.3円でした。
■レギュラーガソリン価格が高い都道府県TOP5
1位:鹿児島県 183.9円
2位:長崎県 182.9円
3位:鳥取県 182.2円
4位:長野県 181.8円
5位:山形県 180.7円
■レギュラーガソリンが安い都道府県TOP5
1位:愛知県 167.4円
2位:宮城県 168.7円
2位:埼玉県 168.7円
2位:兵庫県 168.7円
5位:岩手県 169.1円
ちなみに筆者の近所、世田谷区、大田区周辺の環8、環7のレギュラーガソリンの最安価格(7月下旬)はキグナスの159円、出光とエネオスはともに163円となっています(10円の補助金込み)。ガソリン暫定税率が廃止されると、単純計算で最安価格159円→143.9円! ここまでくると安くなったと実感!






コメント
コメントの使い方欧州の仕事相手「日本はガソリンや通行税などが超安い国で羨ましい」
東南アジア在住の親族「日本の整備工場品質とそれを支える車検システムは神」
日本人の一部「日本は最悪!日本の(よく知らない)上の方の人達が全部原因!」
海外から見たら、恵まれ過ぎな日本の原因ってことは、「上の人達」は超有能ってことになる