2024年、乗用車ブランド通称名別ランキングで堂々の第1位に輝いた「カローラ」。実は「カローラ」がこの通称名別ランキングでトップとなったのは2007年以来、実に17年ぶりのこと。かつては国内で圧倒的な販売を誇ったカローラですが、一時はトップ10からも陥落。しかしながら、2020年と2021年には3位に、2022年と2023年には2位にランクインするなど、昨今はその勢いを取り戻しており、とうとう2024年にトップの座を奪還。
この快進撃を支えているのが、シリーズ唯一のSUVである「カローラクロス」です。2024年の販売では、販売台数の約55%、9万台以上をカローラクロスが占めています。
カローラクロスがここまで支持されている理由のひとつが「お買い得感が高い」ということ。カローラクロスの「ハンパない買い得感」を、2025年5月に行われた一部改良の内容とともにご紹介しましょう。
文:吉川賢一、立花義人/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】こりゃあ売れるわな…安くて広くて流行ってる、トヨタ「カローラクロス」(19枚)画像ギャラリーエントリーグレードは276万円、中間でも300万を切る価格で購入が可能
1966年の誕生以来、常にユーザーの期待を超える「プラスα」の思想で開発されてきたトヨタのカローラシリーズ。これまでのグローバル累計販売台数は5,000万台超という、トヨタのみならず日本を代表するモデルです。
そんなカローラシリーズに2021年に追加されたのが、シリーズ初となるSUVの「カローラクロス」でした。これからの時代に求められる機能や性能を搭載し、レジャーから街乗りまで幅広いシーンで活躍する高いユーティリティを備えたカローラクロスですが、最大の魅力はなんといっても「コスパのよさ」。2025年5月の一部改良で全車ハイブリッドモデルとなったカローラクロスですが、エントリーグレードの「G」ならば、税込276万円で購入することが可能で、中間の「S」でも税込298万円から、上級の「Z」でも税込み343万円から購入することができます(GR SPORTは税込389.5万円)。
ワンランク上の「RAV4」や「ハリアー」と比べてリーズナブルで、他社ライバルの「ヴェゼル」(ガソリン車は税込264万円から、e:HEVは288万円から)や、日産キックス(税込308万円から)よりもボディサイズが立派なうえに価格も安く、サイズが近しいホンダ「ZR-V」(ガソリン車は税込328万円から、e:HEVは363万円から)と比べてもずっと安価。装備面でも、ハイブリッドシステムは安心のTHS-IIで、燃費はWLTCモード燃費で26.4km/L(2WD)とライバル(ホンダZR-V(e:HEV X、2WD)は22.1km/L)を寄せ付けない驚異的な性能。もちろん静粛性や走行性能も高水準で、トヨタセーフティセンスは全車標準装備。
トヨタ、そしてカローラという圧倒的な安心感に包まれながら、信頼性の高いメカニズムと装備を堪能できてライバルより安いなら、売れないはずはありません。しかもカローラクロスは海外市場からのニーズが高く、残価率がアルファードやヴェルファイア並み(2025年3月時点)。これも販売を押し上げている要因でしょう。




















コメント
コメントの使い方カローラクロスの初期(ハイブリッドZが299万)はコスパ最強だったけど、値上がりしすぎですよー。装備が良くなってるのは分かるが、PVMのオプションまで入れると60万位高い。かつ、メーカーの指導か、売れているからなのか、値引きも減少。
このご時世、値上げをするなとは言わないが、3-4年で値引き後購入価格が60-70万上がってしまっている。
これは情けない対抗が出せない他メーカーのせいなのか?
近い価格帯で、これやハリアーと同レベルの車を他社はどこも出せていない。市場の目は厳しい。
だから他社ファンからしたら、贔屓が技術でも消費者還元でも劣ってる証拠となり、目の上のたん瘤でたまらないので
他社ファンからとてつもなくコンプレックス対象にされる。本当なら、対抗できないメーカーを鼓舞しないといけないのにね