ふんわりアクセルも有効
ふんわりアクセルも燃費には有効です。これは発進時にいきなりアクセルを大きく踏み込まず、ジワリと踏み込む操作。クリープでタイヤが一転がりしてからジワッとアクセルを踏み、低速ギアでの加速を少なくして早めにシフトアップさせます。
スタート時はふんわりアクセルを5秒で20km/hに到達するのが目安となります。ただしゆっくり加速しすぎるのは、道路環境によっては燃費を悪化させることもあります。
次の停止を見込んで、早めに加速を終えて巡航に入る、そして減速時には早くアクセルを戻すのが、街でも郊外でも好燃費を引き出すコツです。
一定速度で走行していても、最新車のコンピュータ制御ではわずかな踏み込みで燃料噴射量が変わってくるのでアクセルの踏み込みを一定にすることも省燃費運転につながります。
減速時は早めにアクセルを戻しエンジンブレーキを使う
数十m先など遠くの信号が赤になっているのを見たり、一時停止の標識を見たら、早めにアクセルから足を離してエンジンブレーキを使って減速しよう。
エンジンブレーキは燃料カットされるので、燃費運転にもつながるからです。坂道の下りでも積極的に使うとよいでしょう。
ちなみに1日に25回、50m早くアクセルオフにし、1ヵ月30日運転した場合、1年間で450km分のガソリンが節約できます。燃費がリッター15kmとすると30L分、金額にすると年間4800円(リッター160円換算)節約できることになります。
ちなみに、下り坂を走行中Nレンジで走行すると、燃費がよくなるというのは間違いで、アイドリング回転分の燃料は消費し続けているため、逆に燃費は悪化します。
高速道路でクルーズコントロールを使う
高速道路を走らせるうえで、無駄なペダル操作を抑えるという点で、一定速度の高速巡航を実現するオートクルーズコントロール(ACC)を使うことは、燃費をよくする走らせ方です。
JAFホームページから抜粋すると、ACCと燃費数値と題した項目では、「アクセル操作が一定になるACCでは一般的に燃費数値が向上する傾向にあります。
JAFユーザーテスト(JAF Mate2014年6月号掲載)では、高速道路でACCを使用した場合と、ACCを使用しない場合で燃費数値を比較測定した結果、ACCを使用すると最大で12%も燃費数値が向上する結果となりました」(出典:JAF)とあります。
もちろん、走行した道路状況や天候や走行時刻、ドライバーの運転経験によって数値は変化します。また「JAFユーザーテストの結果からは、ACCを使用するとドライバーのアクセル/ブレーキペダルを操作する時間や回数が減少することにより、ドライバーの運転操作に対する負担が減るだけでなく、それによる燃費向上効果も認められることがわかりました」(出典:JAF)。
上り坂や下り坂の走らせ方によっても燃費に違いが出てきます。「上り坂ではアクセルを一定に踏んでいると次第に速度が落ちてきます。
しかし、速度を保とうとアクセルを踏み増すと、走行抵抗が大きいため燃費が大幅に悪化してしまいます。 速度が落ちるほど加速に要する力が大きくなるので、速度が落ち始める前にアクセルを踏み増しましょう」(出典:JAF)。
対して、長い下り勾配にさしかかろうとする場面では、速度をいったん上げて、下りで惰性走行(コースティング)を利用して燃費を稼ぐワザもあります。もちろん、これも周囲の交通状況への配慮を必要とします。



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