自転車で走るうえで最も重要なのは、クルマと同様、「安心・安全に走ること」。それが青キップを切られないことにもつながる。クルマの免許を持っていても、自転車独特のルールなど知らないケースも多い。この機会にマスターしよう!!
※本稿は2025年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年8月26日号
一方通行はどの位置を走る?
自転車での一方通行の逆走は頻繁に見かけるが、本来は自転車もクルマ同様に指定された方向にしか走行できない。それも走行する時は、道路の左側部分と決められているので、車道の真ん中や右側の走行は禁止。
ただし、一方通行でも『自転車を除く』という表示や、自転車ナビマーク(自転車の線画&矢印)、自転車ナビライン(青い矢印)がある場所では進入も可能で、進行方向の左側を走行する。
歩行者天国を走ることはできる?
歩行者天国とは、歩行者の安全で円滑な通行を確保するために設けられるもの。したがって、歩行者天国は自転車で走行することは原則不可。
ただし、自転車走行可となっている場合は走行できるが、歩道の走行同様に、歩行者優先となるのは言うまでもない。
これは横断歩道などすべてについて言えることだが、自転車から降りれば歩行者扱いとなるため、押して歩くことはできる。
自転車は右折レーンを走れる?
自転車は車道の左側を通行しなければいけない。これは車線の左側ではなく、道路全体の左側だから、真ん中車線、右折レーンへの侵入は禁止だ。
信号のある交差点を右折する時に自転車は二段階右折をしなければいけないので、青信号、直進方向の矢印信号で道路を直進した後に右方向の信号に従う必要がある。これは1車線道路、3車線道路など交差点の大きさに関係ないので注意が必要になってくる。
歩道を走れるのはどんなケース?
青キップ制の導入で最も大混乱になると思われるのが、自転車の歩道走行禁止。これはクルマ側から見ても危険すぎる。
自転車は一部の例外を除き歩道走行は禁止。例外となるのは主に以下の3点だ。
(1)道路標識等で指定
(2)運転者が13歳未満や70歳以上の高齢者または身体の不自由な人など
(3)車道または交通の状況から見てやむを得ない場合
前述のとおり、(1)は激減中だ。歩道を走行していい場合でも、歩行者が優先で、歩行者をあおるのは厳禁。
(3)のケースは、道路左側が工事中、路駐車両を避けるには交通量が多すぎて危険などが当てはまる。
歩道走行できないとなると困るのは、13歳未満の子どもと自転車で一緒に出掛ける場合。原則として親は車道、子どもは歩道を走行となるが、これで本当に大丈夫なのかは疑問だ。
左折レーンがある時はどう走る?
左折レーンのある交差点で直進したい場合どこを走るか? 真ん中車線で待機するのも怖い、と悩んだ人も多いはず。
自転車は道路の最も左側を走行するという原則から、左折レーンからそのまま直進、というのが正解となる。
問題になるのは左折用の矢印信号がある場合。警察のホームページなどでも説明はないが、左側で待機するのは危険だから、「急がば回れ」の精神で、降車して歩道で待機するなどの対応が巻き込み事故などから自身を守ることになる。














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