個性的なクルマには熱狂的なファンがつくもの。ここでご紹介する日本ジムニークラブ会長の二階堂 裕氏も、ジムニーを心の底から愛するひとり。二階堂氏と日本ジムニークラブの43年のあゆみの一端を伺った。この熱きジムニー愛を見よ!!
※本稿は2025年8月のものです
文:二階堂 裕/写真:奥隅圭之、スズキ ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
JCJ……日本ジムニークラブとは?
1982年鈴木自動車工業(株)へ入社し、関重作氏(JCJ初代会長)と二人で日本ジムニークラブ(JCJ:JIMNY CLUB OF JAPAN)を立ち上げ、2025年で43年になります。
JCJがこれだけ長く続くのは、会報であるスーパースージーの発行とジムニーカーニバル(JC)、そして支部長会議の開催によります。
JCJの会報であるスーパースージーは、雑誌『ジムニースーパースージー』となり、現在は芸文社から発行されています。
JCは毎年1回開催で海外からの参加もあり、2025年は台湾ジムニークラブとオーストラリアジムニークラブが参加。ジムニーを使った遊びやミニトライアル、ジムニーオークション等で毎年盛り上がります。
ここから四駆トライアル、ジムニーによる2時間耐久レース、トライアルクロス等の競技が生まれました。日本の自動車文化、モータースポーツにJCJは大きく貢献しています。
ジムニー誕生50年の時に、鈴木修会長をJCJで表彰しました。修さんは日本、インド、ハンガリー等から多くの受勲をしていますが、『JCJの表彰状は、これまでの表彰状の中で一番うれしい。自宅に持ち帰り寝室に飾る』と言ってくれたことは、このうえない名誉でした。
JCJでは発足40年の2022年から、継続40年会員を毎年表彰しているのですが、少なくないメンバーが40年もJCJ活動をしています。
その理由は、まずジムニーを通じて一生の友人を得られること、次にジムニーを中心とした生活、オフロード走行の楽しみ、アウトドアライフ、キャンプと広がっていくことにあります。
そして、その広がりは年齢とともに変化していくのですが、『ジムニーがあると、心豊かな生活ができる』からに尽きる。これが、ほかのクルマとの違いだと思います。ジムニーは機械なのですが、人のような心があるのです。本当ですよ。

















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