日本でのブランドメジャー化に大きく貢献「プジョー206」
長らく日本ではマニアックな存在だったフランス車。プジョーは一定の人気はあったものの、好きな人が乗るクルマ、みたいなイメージだった。
そのイメージが大きく変わったのは、1998年登場の「206」の大ヒットから。手頃なサイズ感と価格帯、スタイリッシュなデザインで人気を集め、日本におけるプジョーの知名度を大きく高めることに貢献した。
206の成功は、同時期の306などにも波及し、一気にメジャーブランドへ仲間入り。当時、プジョージャポンでは特別ボーナスが支給された、なんて話も聞こえてくるほどの大ヒットぶりだったのだ。
アルファードの大ヒットの遠因かも!? 「アストロ」の大ブーム
今からは信じられないが、30年ほど前、日本ではアメリカ車ブームが巻き起こった。そのブームを牽引したのは、シボレー「アストロ」だ。
当時、セダンからミニバンへと主役交代が起こりつつあった頃、アルファードはもちろん、大きく、厳つい雰囲気のミニバンはまだない時代。今なら迷うことなくアルファードに行く購買層の多くがアストロに飛びついた。その大ヒットがその後、アルファードなどの登場につながったのは想像に難くない。
しかし反面、質の悪い中古並行車なども多く流通したことから、アメリカ車嫌いを生み出す理由になってしまったことはブームの残念な一面だ。
大ヒットしたこれらのモデルも、後継モデルが当時ほどのヒットになっていなかったり、後継モデルすらない、みたいな例があったりと、ブームの難しさ? を思い知らされる。それがわかれば自動車メーカーは苦労しないのだろうけど……。


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