Why……何であんなにヒットした? オジサン世代が懐かしむ大ブレイク輸入車5選

日本でのブランドメジャー化に大きく貢献「プジョー206」

小さく可愛らしいスタイルとお手頃感のある価格帯で大ヒットした206シリーズ。走りを楽しめるS16などのグレードもあり、幅広い層から支持を得たのもヒットにつながった
小さく可愛らしいスタイルとお手頃感のある価格帯で大ヒットした206シリーズ。走りを楽しめるS16などのグレードもあり、幅広い層から支持を得たのもヒットにつながった

 長らく日本ではマニアックな存在だったフランス車。プジョーは一定の人気はあったものの、好きな人が乗るクルマ、みたいなイメージだった。

 そのイメージが大きく変わったのは、1998年登場の「206」の大ヒットから。手頃なサイズ感と価格帯、スタイリッシュなデザインで人気を集め、日本におけるプジョーの知名度を大きく高めることに貢献した。

 206の成功は、同時期の306などにも波及し、一気にメジャーブランドへ仲間入り。当時、プジョージャポンでは特別ボーナスが支給された、なんて話も聞こえてくるほどの大ヒットぶりだったのだ。

アルファードの大ヒットの遠因かも!? 「アストロ」の大ブーム

当時はアストロだけで年間1万台以上が輸入されるという大ブーム。アメリカ車が不振の今だが、こういう人気モデルさえあれば日本人もアメリカ車を選ぶという実例
当時はアストロだけで年間1万台以上が輸入されるという大ブーム。アメリカ車が不振の今だが、こういう人気モデルさえあれば日本人もアメリカ車を選ぶという実例

 今からは信じられないが、30年ほど前、日本ではアメリカ車ブームが巻き起こった。そのブームを牽引したのは、シボレー「アストロ」だ。

 当時、セダンからミニバンへと主役交代が起こりつつあった頃、アルファードはもちろん、大きく、厳つい雰囲気のミニバンはまだない時代。今なら迷うことなくアルファードに行く購買層の多くがアストロに飛びついた。その大ヒットがその後、アルファードなどの登場につながったのは想像に難くない。

 しかし反面、質の悪い中古並行車なども多く流通したことから、アメリカ車嫌いを生み出す理由になってしまったことはブームの残念な一面だ。

 大ヒットしたこれらのモデルも、後継モデルが当時ほどのヒットになっていなかったり、後継モデルすらない、みたいな例があったりと、ブームの難しさ? を思い知らされる。それがわかれば自動車メーカーは苦労しないのだろうけど……。

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