日々多くのクルマに乗り、それらを評価している自動車評論家の皆さん。そんな「プロの目線」から見て、よかったと思うクルマと、ちょっと残念だったクルマを選んでいただいた。片岡英明氏が最近乗った「よかったクルマ」は何だ!?
※本稿は2025年8月のものです
文:片岡英明/写真:スバル、ミツオカ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※諸元内の「M」はモーターです
片岡英明氏が選ぶ「よかったクルマ」3台
●スバル フォレスター
●ミツオカ M55
●スズキ eビターラ
フォレスターは2機種のパワーユニットを設定するが、直噴ターボも新設定のシリーズ・パラレル式ストロングHEVも気持ちよく回る。懐の深い安心感のある上質なハンドリングも好印象だ。しかも走りのキャラクターの違いが明快で、上手に乗り味を変えている。
創業55周年を記念して限定発売されたミツオカ M55は理屈抜きに楽しいスポーツリッチだ。
レトロモダンなマッスルカーに似た昭和の香りを漂わせるデザインを採用し、運転していると周囲の熱い視線を感じる。シビックがベースだから走りの実力だって高い。
借り出した1.5Lのターボ車は6速MTだったこともあり、運転を楽しめた。力強い加速フィールに加え、スッキリとしたハンドリングも高く評価できる。
eビターラはBEVの分野でも「スズキ恐るべし!」を印象づけた作品だった。尖ったところを意識して抑えた落としどころが絶妙である。素直で自然な運転感覚と良好な乗り心地など、洗練度の高い走りを披露した。
また、モーターの制御、バッテリーの冷却マネージメントともにうまい。価格次第だが、内外装デザインを含め、海外勢と互角に渡り合えるBEVだ。
●残念だったクルマ……スズキ ジムニーノマド(265万1000〜275万円)
2025年1月30日に颯爽と登場したが、わずか4日で受注停止になったのは情けない。スズキは先見の明がなさすぎ。

















コメント
コメントの使い方先見の明がある自動車評論家様だったらノマドはどうすれば良かったのでしょうか?