鋭い指摘が刺さる!? 現行日本車で最近良かったクルマは??

鋭い指摘が刺さる!? 現行日本車で最近良かったクルマは??

 日々多くのクルマに乗り、それらを評価している自動車評論家の皆さん。そんな「プロの目線」から見て、よかったと思うクルマと、ちょっと残念だったクルマを選んでいただいた。片岡英明氏が最近乗った「よかったクルマ」は何だ!?

※本稿は2025年8月のものです
文:片岡英明/写真:スバル、ミツオカ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※諸元内の「M」はモーターです

【画像ギャラリー】あの和製マッスルカーにも試乗しました!! 自動車評論家・片岡英明氏が最近乗った「よかったクルマ」(16枚)画像ギャラリー

片岡英明氏が選ぶ「よかったクルマ」3台

スバル フォレスター(404万8000~459万8000円)。全長4655×全幅1830×全高1730mm、2.5L、水平対向4(160ps/21.3kgm)+M(119.6ps)
スバル フォレスター(404万8000~459万8000円)。全長4655×全幅1830×全高1730mm、2.5L、水平対向4(160ps/21.3kgm)+M(119.6ps)

●スバル フォレスター
●ミツオカ M55
●スズキ eビターラ

 フォレスターは2機種のパワーユニットを設定するが、直噴ターボも新設定のシリーズ・パラレル式ストロングHEVも気持ちよく回る。懐の深い安心感のある上質なハンドリングも好印象だ。しかも走りのキャラクターの違いが明快で、上手に乗り味を変えている。

 創業55周年を記念して限定発売されたミツオカ M55は理屈抜きに楽しいスポーツリッチだ。

 レトロモダンなマッスルカーに似た昭和の香りを漂わせるデザインを採用し、運転していると周囲の熱い視線を感じる。シビックがベースだから走りの実力だって高い。

 借り出した1.5Lのターボ車は6速MTだったこともあり、運転を楽しめた。力強い加速フィールに加え、スッキリとしたハンドリングも高く評価できる。

 eビターラはBEVの分野でも「スズキ恐るべし!」を印象づけた作品だった。尖ったところを意識して抑えた落としどころが絶妙である。素直で自然な運転感覚と良好な乗り心地など、洗練度の高い走りを披露した。

 また、モーターの制御、バッテリーの冷却マネージメントともにうまい。価格次第だが、内外装デザインを含め、海外勢と互角に渡り合えるBEVだ。

●残念だったクルマ……スズキ ジムニーノマド(265万1000〜275万円)

 2025年1月30日に颯爽と登場したが、わずか4日で受注停止になったのは情けない。スズキは先見の明がなさすぎ。

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