運転してみなきゃわからない……運転(清水草一氏)
クルマにはまったきっかけは、「運転してみたら、もの凄く面白かった」ということに尽きる。
それまでは特にクルマ好きじゃなかったし、特定のブランドへのこだわりも憧れもなかった。まさか自分がクルマ好きになるなんて思ってなかったんだけど、運転すると自分がものすごく強くなったみたいで夢中になれた。
その後はフェラーリ崇拝に進んだりしたけど、すべての入り口は単に「運転」。
クルマは近くて、やけに遠かった……ブルーバード410(渡辺陽一郎氏)
幼少期に住んでいた横浜・関内駅近くの4階建てアパートは、両側が道路だからクルマがよく見えてクルマ好きになった。特に410型ブルーバードが思い出深い。
ただし1960年代のクルマは高額商品で、我が家は買えない。クルマのある家庭が羨ましい。その結果、クルマが好きなのに、妙に冷めた目で見る子どもになった。中学時代のスーパーカーブームも大嫌いで、排出ガス規制に熱中した。だから妙に冷めた自動車評論家に成長している。
クルマのスイッチ、入りました……初代プリメーラ&AE86(飯田裕子氏)
20歳の女子にとって日常のなかにワイディングがあった環境も大きい。
スイッチが入ったのはある日、近所の峠で見たクルマたちのなかでもAE86の走り。そこから私は当時乗っていたノーマルのコルサ(トヨタ)でさえドライビングという行為に目覚め、レースに参戦するまでになってしまった。
その後、S13シルビアを経て初代プリメーラ5ドア(UK製造)を所有するとさまざまな点で質の高さを実感。クルマの基本性能を探求する今の仕事に繋がっている。
初めてのドライブはデパートの屋上……ドライブゲーム(松田秀士氏)
デパートの屋上にベルトコンベア状のベルトを道路に見立て、模型のクルマを外のハンドルを動かして上手になぞるゲームがあって、ミスなくクリアすると東京に到着! ハマったんだよこのゲームに!
4歳くらいだった。とにかく丸いハンドルを握ると自然に笑み……というよりも笑い始めてしまう。将来はいつもハンドルを握れる仕事、タクシーの運転手に憧れたんだよね。
子どものころの、丸いハンドルを操作する快感。これがクルマにハマったきっかけです。
インフルエンサーの誕生秘話……AE86トレノ(ヒロト氏)
影響を受けたクルマは、頭文字Dの主人公・藤原拓海が駆るAE86トレノです。
幼少期にコミックやアニメを観た当初は、深く理解できない部分もありました。それでも、物語と共に登場する86の存在感は、子どもながらに強烈な印象が残りました。
大人になった今では、毎年夏になるとシリーズを一周し、当時は気づくことのなかった新たな魅力を再発見するのが恒例行事になっているほど、自分にとって大切な作品になっています。
※ヒロトさんは現在インフルエンサーとして幅広く活動中


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