趣味にハマるキッカケには色々ある。学生時代、先生に褒められたのをきっかけに絵を描くことが趣味になった……など、初めはきっと些細なことだろう。そこで、おなじみのクルマ好きたちに「クルマ」にハマったキッカケをきいてみた!!
※本稿は2025年8月のものです
文:鈴木直也、竹岡 圭、国沢光宏、清水草一、渡辺陽一郎、飯田裕子、松田秀士、ヒロト、ベストカー編集部/写真:ホンダ、日産、マツダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
クルマ好きになったキッカケを覚えていますか?
クルマを好きになる瞬間には、理屈では説明できない心躍る瞬間がある。世代もきっかけも人それぞれ違うが、誰しも必ず心を奪われた出会いがあり、そこから始まるクルマとの物語が存在する。
本企画では、今を生きるクルマ好きたちに、どのようにしてクルマ沼に落ちていったのか、その原点について聞いてみた。クルマを好きになった原点を振り返りながら、当時の空気感やトレンドも思い出しつつ、クルマがただの移動手段ではなかったということを改めて伝えていく。
クルマ離れといわれる現代には、「免許は持っているけど、クルマに乗る機会や触れる機会がない」とか、「興味はあるがお金や免許を取りにいく時間がない」など、リアルな意見を持つ若者が確かにいる。
クルマの文化が消える、なんてことはないだろうが、クルマの世界の奥深さや楽しさを、さらに多くの人に知ってほしい。
そんな想いから生まれたこの企画には、「どこに惹かれたのか」「どのような出会いや発見があったのか」、その当時の原体験を共有することで、今はまだクルマに興味がない人には、クルマに興味を抱くきっかけとしてほしい。
そして、かつてのトキメキを少し忘れてしまった人には、あの気持ちを思い出してほしいという希望を込めている。
それぞれの原点を通して、思い出したり見つけたりしたその熱を、ぜひとも誰かと共有してみてほしい。
原点は小さなモータースポーツ……スロットカーレーシング(鈴木直也氏)
ぼくのクルマ好きの原点は、小学生のころ流行ったスロットレーシング。つまり、入口はモータースポーツです。
昔はレースの情報がとっても乏しくて、オートスポーツ誌がほとんど唯一の情報源。そんな本を読み漁るうちに、だんだん公道を走るロードカーも好きになっていきました。
1970年代あたりまでは、レーシングカーとスポーツカーが今ほどくっきり分かれていなくて、そこにロマンがあったんだよねー。
初恋はスーパーカー!? ……ポルシェ 944(竹岡 圭氏)
小学生の頃、かつて東京都にあった遊園地、多摩テックのゴーカートに乗って乗り物を操る楽しさを知り、中学生の頃にポルシェ944を見て、「クルマってカッコイイものなんだ」と、初めて思いクルマが好きになりました。
ただし、スーパーカー消しゴムの中に930ターボがあったので、ポルシェはスーパーカー=高い=買えないと思い、免許取ったらそれに似たマツダ RX-7にしようと思ったのですが、いまだにどちらも買えていません……(笑)。
ライダーからドライバーへ……ブルーバード510(国沢光宏氏)
当時はバイク乗りだったこともあり、(1)コーナリングスピードがバイクよりも速い (2)エアコンが利く (3)転ぶ危険性がない (4)女の子を乗せやすい というのがクルマにハマった大きなきっかけだった。
一番最初に買ったのは「SA22C」だったが、影響を受けたクルマといえば、「ブルーバード510のSSS」か「チェリーX1R」、または「ランサー1600GSR」になる。


















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