実用性よりも「走りと楽しさ」を徹底的に追求したデザインも魅力
2代目CR-Xは、デザイン面でも際立っていた。初代モデル同様に短く切り詰められたリアエンドとウェッジシェイプのシルエットは、未来的でありながらスポーツハッチとしての力強さを備えていた。室内もタイトでありながらドライバーを中心に考えられた設計が施されており、コクピットに収まるとスポーツカーとしての没入感も強く演出されていた。実用性よりも「走りと楽しさ」を徹底的に追求した「潔さ」こそが、CR-Xを特別な存在にしていたのだ。
◆ ◆ ◆
その後CR-Xは、1992年に2シーターのスペシャリティークーペとして生まれ変わった3代目へと切り替わったが、1999年、惜しまれつつ販売終了となった。ただ、ホンダらしい「ワクワク感」にあふれていたCR-Xの魅力は、いまも多くのファンを惹きつけたまま。いつかまたこのCR-Xのような強烈な個性をもったクルマに出会えることを期待したい。
【画像ギャラリー】小さなボディに大きな夢!1980年代を駆け抜けたホンダ「CR-X」を写真で振り返る(16枚)画像ギャラリー
















コメント
コメントの使い方北海道でラリーにサイバーCR-Xで参戦。LSDとロールバーその他レギュレーション改造で、意外に走りました。何より車重の軽さがスポーツカーとして素質と認識してます。
あまりラリーやダートラに参戦って聞かないのも、納得はしてますけどネ。
強烈な個性を持ったデルソルやCR−Zを買った者、あるいはシビックやインテグラタイプRを買ったけどコレジャナイと感じた者が、ホンダに石を投げなさい。
安くて軽くて良い車だったホンダの、代表的な車種ですね。
今は良い車も作っているのですが、前二つが真逆になってしまって残念です。戻ってきてほしい、魂のホンダ車。
1980年代をリアルに経験した者にとってはV-TECよりもZCだと思いますよ。排ガス規制で途絶えたDOHCをトヨタが4AGで復活させ、それに真っ向から挑んだホンダ意地の結晶がZC。私もシビックSi買いました。エンジンの出来としてはV-TECは確かにスゴイですけど、クルマ暗黒の時代に興奮と感動をくれたZCには敵いませんよ。